この研究結果で最も印象的なのは、そこに暗示された投資対効果である。

 仕事へのエンゲージメントが8%高く、支援行動が17%多く、望ましくない労働行動が12%少なく、業務のパフォーマンスが8%高い従業員の価値を数値化するのは難しいものの、人的資源の費用を考えれば相当な金額になりそうだ。

 たとえば、顧客サービス担当者の研究では、業務のパフォーマンスの尺度としてサービスに対する顧客満足度評価を用いたが、これはとりわけ重要な成果である。

 これらの成果の価値が非常に高いのに対して、本研究に使用した眼鏡は現在、販売価格69ドルである。おそらく、同様の成果を生み出す効果のある眼鏡はほかにもあるだろう(ぜひ各自で調べてみてほしい。眼鏡によって効果にかなりの差がある)。わずかこれだけの費用で、これほど大きな効果を得られるのだから、非常に有意義な投資だ。

 睡眠と体内時計の研究が進展するにつれて、有益な仕事の成果につながる健全な睡眠をサポートする方法は増えていくだろう。やがては従業員にも企業にも、睡眠向上のための多くの選択肢ができて、すべての人の益になるだろう。

 だが、ブルーライトカットの眼鏡は最初のステップとして、とても魅力的だ。簡単に実施することができ、私生活に立ち入る必要がないうえ、筆者らの研究が示すように効果的なのだ。


HBR.org原文:Will Blue Light Glasses Improve Your Sleep? October 14, 2020.


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