2021年1月号

ESGの「見えざる価値」を企業価値につなげる方法

エーザイで実証した評価モデルから導く

柳 良平 :エーザイ 専務執行役 CFO、早稲田大学大学院 客員教授

柳 良平

エーザイ 専務執行役 CFO、早稲田大学大学院 客員教授

銀行支店長、メーカーIR・財務部長、UBS証券エグゼクティブディレクター等を経て、エーザイ専務執行役CFO。早稲田大学大学院会計研究科客員教授として10年以上教鞭を執る。2017年度早稲田大学Teaching Award総長賞受賞。京都大学博士(経済学)。米国公認管理会計士、米国公認財務管理士。公職として東証上場制度整備懇談会委員、経済産業省「伊藤レポート」執筆委員、日本IR学会理事、米国公認管理会計士協会(IMA)常任理事、日本生産性本部「経営アカデミー」経営財務コース委員長等を務める。単著・編著にCorpo-rate Governance and Value Creation in Japan, Springer, 2018、『CFOポリシー 財務・非財務戦略による価値創造』『ROE経営と見えない価値」(ともに中央経済社、2020年、2017年)など多数ある。

ESG(環境、社会、ガバナンス)の取り組みは、はたして企業価値につながるのか。企業経営者や投資家にとって関心の高いこのテーマに、エーザイ専務執行役CFOである筆者が10年がかりで取り組んでいる。早稲田大学大学院客員教授としてファイナンス理論の専門家でもある筆者は、ESGと企業価値をつなぐモデルを構築し、エーザイのデータを用いて実証研究を行った。その結果、ESGに関わる一部の取り組みが5年、10年を経て企業価値を高めることがわかった。主要薬の特許切れという難題を克服し、エーザイが株価を約3倍に高めた背景には、ESGを重視する財務戦略の実行と、企業理念(パーパス)の重視、そして投資家との徹底対話があった。
PDF論文:14ページ[約1,560KB]
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