Illustration by Meaghan Way

あなたの会社には、忙しさを競い合う文化が定着していないだろうか。忙しく働いていると、価値ある何かを生み出している気分になるかもしれない。だが実際には、その働き方がさまざまな弊害をもたらすことが明らかになっている。コロナ禍で私生活がますます仕事に浸食される中、この有害な文化をどうすれば変えられるのか。本稿では、そのための3つの戦略を示す。


 家庭でも職場でも、「忙しい」文化は、解決できるはずの問題をかえって悪化させる。忙しければ忙しいほど大きな影響を与えられると、私たちはごく自然に考えている。ところが実際には、忙しい文化は生産性を破壊し、家族や同僚とより深い人間関係を築く弊害となっていることが、研究で明らかになっている。

 仕事文化の例に漏れず、忙しい文化は組織のトップから始まる。自分は成功していて、重要で、生産的だと見られたいリーダーたちが始めるのだ。しかし、組織の下層にも同様の文化が根付いており、これが事をややこしくしている。職場で貢献して出世するために、熱心な働き手として認知されようと、若手が忙しさを競い合っているのである。

 さらに最近では、仕事と私生活を隔てるはずの境界が穴だらけになったという問題がある。テクノロジーの普及により、いつでもどこからでも、仕事をしたり連絡を取ったりすることが可能になった。

 では、この有害な忙しい文化と闘うために、リーダーが取り組めることは何だろうか。簡単な答えはないが、次に挙げる3つの戦略が役立つだろう。