(3)自社のエコシステム全体でジェンダー平等を実現する機会を探す

 ジェンダー平等の後退を、自社の商品やサービスによって阻止できるだろうか。そのインパクトと潜在的な介入措置を意識して探すことは、変化をもたらすきっかけになる。

 たとえば、金融サービス企業は自社の金融商品が女性起業家に届くようし、テクノロジー企業は多様な視点を考慮に入れた商品を設計することができる。また、自社の中だけでジェンダー多様性を推進するのではなく、サプライチェーンや流通チャネル全体にも範囲を拡大して取り組むことができるだろう。

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 筆者らの調査研究は、「ジェンダー平等の実現は、経済と社会全体にとって利益となる」という明確な証拠を示している。女性の労働参加、そして社会における役割の実現を妨げる障害を取り除くために、いま行動を起こせば、経済的にも社会的にも大きな恩恵を得ることができる。

 もし行動を起こす時期を遅らせれば、その恩恵は小さくなる。そして現状を放置すれば、後退が続くことになるだろう。平等はパワーをもたらすものだ。前進させる必要がある。


HBR.org原文:Don't Let the Pandemic Set Back Gender Equality, September 16, 2020.


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