チームメンバーとの面接

 面接の段階を迎えたら、応募したポジションについて質問するだけでなく、会社と組織文化について理解を深めることを目指そう。

 面接官はどういう人なのかを考え、話の内容を注意して聞く。面接した相手が全員、家族がいない、または子どもの面倒をフルタイムで見ている配偶者や預け先があると言ったら、それは危険信号の可能性がある。

 面接は、社員の日常について聞くよい機会でもある。平均的な労働時間のほか、会議やビデオ通話が立て続けに一日中、それが毎日続くような職場なのか、注意して話を聞く。もしそうだとすれば、長時間労働や夜遅くまたは早朝に仕事をすることが期待されているのかもしれない。

 もう一つ、面接で聞いておきたいのが、柔軟な働き方についてだ。ジョブシェアや時短勤務、スプリットシフト(1日の就業時間が2回に分割される)などの制度や、子どもの病気や学校行事、在宅勤務中に対応しなければならないことがあった時はどう対応すべきか確認する。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークをはじめとする柔軟な働き方に対する企業のアプローチは変化している。その会社では、コロナ禍でどのような経験をしたのか聞いてみよう。

 マネジャーや経営者は、仕事の傍らで子どもが遠隔学習するのを見守り、まだ小さな子どもの遊び相手をする社員に対して、どのように配慮したのか。柔軟な働き方やリモートワークは組織文化に組み込まれたのか、それとも一時的な措置と見なされているのか。

 さらに、ファミリーフレンドリーというのは、仕事と育児の両立を指すだけではない。その会社が、高齢の親を介護したり、病気の家族を看護したりする社員をどのようにサポートしているのか探ろう。

 待遇や福利厚生について具体的な質問があれば、人事担当者に聞く。働く親のための福利厚生や支援制度、たとえば、出張中に搾乳した母乳の運搬や、育児や介護の代替要員にかかる費用負担について聞いてみてもよいだろう。また、燃え尽き症候群などの予防に役立つ、職場のウェルネスプログラムについても確認しておこう。

 仕事を選ぶにあたっては、自分がそのポジションの要件を満たしているかどうかだけでなく、会社も条件を満たしているかどうかをチェックしておきたい。面接が始まったばかりの早い段階で、使えるリソースをできる限り活用し、危険信号を見つけ、転職後のワークライフを具体的にイメージできるよう調査する。

 ファミリーフレンドリーな企業はたくさんある。転職先については、仕事のチャンスと自分のライフスタイル、その両方を十分に理解したうえで、最終判断を下そう。


HBR.org原文:How to Identify a Family-Friendly Employer, September 08, 2020.


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