SCMとPLMの連携で在庫最適化と効率向上を図る

 ザイオネックスがPLM分野で提供しているソリューションが「Dynamic Task Manager」である。設計開発、生産準備のプロジェクト管理などのエリアをカバーしている。

「生産準備の段階では、設備メーカーなど外部企業への手配が欠かせません。手配先によって納期やコスト、能力などは異なります。最適な計画を策定するために、T3SmartSCMの高度なシミュレーション機能が活用されています」(藤原氏)

 SCMとPLM、両方をカバーしているITベンダーは少ないが、2つの領域を横断したシステム連携、データ連携には大きな可能性がある。例えば、納品後の保守部品の提供だ。設備機器などのメーカーは一定の保守部品を用意しておくのだが、顧客のことを考えると、必要以上の在庫を持つことになりがちだ。在庫を最適化できれば、キャッシュフローを改善できる。

「SCM側で納品後の保守部品供給計画を作る際、PLMに蓄積された技術情報が重要です。それぞれの保守部品が何年使用できるのかといった情報は、PLM側で保持しているケースが多いからです。SCMとPLMがシームレスにつながれば、部品の交換時期を予測した上で、最適な在庫水準をキープすることができます。残念ながら、日本ではまだこうした事例はありませんが」と藤原氏は言う。

 SCMとPLMの連携に取り組む海外の先進企業に比べ、日本の製造業の動きは遅い。背景にあると考えられるのが部門間の壁だ。PLMを所管する設計開発部門、SCM統括部門、保守サービス部門などの連携をより強化することで、ビジネスをより効率的に進化させることができる。SCMだけを取り出しても同じことが言える。SCMという横串を通して部門間の壁を取り払うことで、日本企業はより競争力を高めることができるだろう。

「SCMアプリケーションは相当高額で、導入は大手企業に限られていました。こうした状況を変えたいと思っています。モジュール単位での提供やサブスクリプションモデルは、そんな気持ちの表れです。まだ十分だとは思っていません。高機能でありながら、もっとシンプルで使いやすいものにしたい。そこで現在、比較的小規模な企業向けのSCMソリューションのビジネススキーム開発を進めているところです」と藤原氏。日本の製造業の裾野は広い。ザイオネックスのSCM/PLMソリューションがこれから価値を提供できるエリアも広大だ。

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