初期投資を抑えつつ、段階的な導入が可能

 T3SmartSCMは大きく3つの特長を備えている。

 第1に、モジュール単位、サブスクリプションモデルで導入ができる。サプライチェーンの利益管理、計画策定という領域で、T3SmartSCMは9つのモジュールを用意している。導入したいモジュールから、段階的にSCMを整備するアプローチが可能で、初期投資も抑えることができる。クラウドならユーザー企業側に運用の手間もかからない。なお、自社のオンプレミス環境で運用したいという企業向けにもサブスクリプションでライセンスを提供している。

「SCMは営業から生産、購買などさまざまな部門が横断的に使うシステムです。幅広い領域をカバーするので、一気に導入するのは難しいかもしれません。そこで、段階的な導入がしやすいよう工夫しました。サブスクリプションモデルを採用したのは、初期投資のハードルを下げたいと考えたからです」と藤原氏は語る。

 第2の特長はコーディングレスだ。パラメータやデータモデルの設定を変更すれば、幅広いニーズに対応でき、時間をかけてプログラムを改修しなくても、自社の要件を満たすことができる。非常に特殊な場合にはカスタマイズ対応せざるを得ないこともあるが、T3SmartSCMはそれを最小化できるので導入期間も短くなる。

「多くのお客様から日常的に、『このような機能が欲しい』という要望が寄せられています。私たちは優先度の高いものから順に標準機能として追加し、結果として、ソフトウェアは着実に進化しています」(藤原氏)

 サプライヤー工場の生産停止、あるいは部品などの価格変動や輸送ルートの停滞といった制約条件の変化に対して、T3SmartSCMはパラメータやデータモデルの設定変更で対応できる。

 第3に自社開発の強みがある。テクノロジー企業としてのアイデンティティもあり、基本的にソフトウェアは自社で開発している。

「日本法人は韓国にいる開発チームと密接なコミュニケーションを保っています。日本のお客様の要望は、早ければ翌週に新しい機能としてリリースされます」と藤原氏。意思決定が速いのは、同社がスタートアップの気風を維持しているからでもあるだろう。

写真を拡大
T3SmartSCMが提供する9つのモジュール