ジェンパクトとの混成チームで2億ドルのコスト削減を実現

 コンサルティングチームのリーダーを務める柴田隆治氏(トランスフォーメーションサービス パートナー)は、グローバルな連携の緊密さもジェンパクトの大きな特徴だと語る。

「特にSCMの課題は、日本国内にとどまらずグローバルでの対応が求められます。ジェンパクトは30カ国で事業を展開し、グローバルで9万人を超える従業員を抱えていますが、サプライチェーンプロセスの専門家だけでも250人に及び、200社以上のグローバルクライアントを支援しています」 

 国境をまたぐサプライチェーンを形成しているクライアントのプロジェクトには、ジェンパクト側もマルチナショナルなチームメンバーで対応する。このため、「日本企業のプロジェクトであっても、チームメンバーの半数は外国人ということが珍しくありません」(柴田氏)。

 こうした強みを活かし、サプライチェーン変革を支援したのが、日系ハイテク製造業B社の事例だ。B社の北米事業部門では、需要の予測、生産や在庫の調整のためにサプライチェーンを構成する関係部門や各サプライヤーからデータを集め、月1回程度の見直しを行っていたが、その作業に長いときで3カ月もかかっていた。その間、マーケット状況は変化するので、需要予測の精度が低い、在庫量が多いといった課題を抱えていた。そこで、B社はジェンパクトと組んで、改革に乗り出すことを決めた。

 B社とジェンパクトは混成のサプライチェーンチームを発足させ、エンド・トゥ・エンドでのデータ収集やデータ統合を実現するプラットフォームを構築するとともに、深層学習を活用した予測モデルなども導入した。

 その結果、AIによるレコメンドによって意思決定の一部を自動化、従来は月次ベースだった需要予測の見直し、生産・在庫の調整といった意思決定を日次ベースで行える仕組みを実現することができた。

 B社が手にした成果は、需要予測精度の30ポイント向上、在庫量の30%削減、生産性の51%改善という劇的なものだった(図参照)。トータルでのコスト削減額は2億ドル(約210億円)に達したという。

「外部のサプライヤーを含めて、サプライチェーンを構成するすべてのプレイヤーを連携させる仕組みを展開できたことが、最大の成功要因です。サプライチェーン変革に取り組むうえでは、B社のように持続的な好循環を生み出せる変革プランを企画、実行することが重要です」(柴田氏) 

 新型コロナ以前から世界経済の先行きは不透明化し、需要変動は激しく、速くなる一方だった。こうした変化にダイナミックに対応できるSCMを実現するには、デジタルのみならず、ビジネスプロセスに深い知見を有するトランスフォーメーション・パートナーとの協働がますます重要となる。

 サプライチェーンの設計コンサルティングからAIを活用したインテリジェントオペレーションまで、幅広い領域で一気通貫にクライアントを支援できるジェンパクトの存在感が高まっていくことは、間違いなさそうだ。

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