(4)「プロアクィブな時間」をスケジュールに組み込む

 重要性は高いが緊急性が低い仕事に主体性を持って取り組む「プロアクティブな時間」を確保して、延々と続くズーム会議でスケジュールが埋まらないようにしよう。

 プロアクティブな時間を日々スケジュールに組み込み、その時間は気が散るものをすべて遮断して特定のタスクに集中すると、自分の力をより感じられ、圧倒されるような気持ちが抑えられることが、筆者らの研究でわかった

 プロアクティブな時間は、締切を控えたタスクにだけ集中したり、重要性の低い仕事に没頭したりすることを防ぎ、日々をより生産的でストレスが少ないものにしてくれる。

(5)ソーシャルディスタンスを維持しつつ、ソーシャルなものを取り戻す

 ここまでに記した方法は、自分の時間を取り戻すのに役に立つ。しかし、時間を増やすこと自体は意味がない。重要なのは、その時間に何をするかだ。

 あなたは新たに得た自由な時間を、人とつながるために使っているだろうか。運動やボランティア活動を始めているだろうか。仕事の日にプロアクティブな時間をスケジュールに入れるのと同じように、仕事の後に能動的余暇の活動を組み入れることについても積極的になるべきだ。

 それは大きなイベントでなくても構わない。研究によると、短時間の気軽な社会的交流(対面でもデジタルでも)は、10~20分の能動的余暇と同様、幸福度を高める。毎日2時間を社会的交流に費やす必要はなく、1日に20分、友人と近況報告をし合ったり、散歩をしたりすればいい。

 友人と一緒に運動するなど、社会的交流の時間を他の活動と組み合わせることで、能動的余暇を最大限に活用することもできる。この方法なら一石二鳥だし、自分の目標に他者を巻き込むことで、その目標に専念しやすくなる。

 さらに、ふだんの仕事の日に社会的交流をする機会を設けてほしい。たとえば、通勤時間を利用して人(電車の中の見知らぬ人でも)と交流することで、幸福感が高まるという研究結果もある。リモートワークでこれを実践するには、1日の終わりのルーチンの一つとして家族や友人と雑談するのもいいかもしれない。

(6)時間管理の実験をする

 今日、私たちは皆、時間をどう使うかという壮大な実験に関わっている。しかし、パンデミックに伴う制限が解除された後でも、新しい時間管理のスキームを試し、自分にとって何が最も効果的かを知ることは大切だ。

 たとえば、筆者らチューリッヒ大学のチームは「週3-2-2日制」を考案し、それがよいバランスをもたらしている。毎週3日はオフィスで仕事をし(通勤時間はオフィスにしかない和気あいあいとした雰囲気を味わうのに値すると、筆者らは考えている)、2日は自宅で仕事をして、残りの2日は家族や友人のために注ぐ。

 パンデミックの間もそれ以降も、自分にとって最適な方法を見つけるために、さまざまな方法で、あなたの1日や1週間を組み立てる実験してもらいたい。

 世界中がリモートワークにシフトすることで、何十億時間も節約できるかもしれない。しかし、その時間をうまく使えるかは私たち次第だ。誰もが切望する「時間」をより多く得るため、働き方をどう立て直すか深く考え、選択するには、いまが絶好の時だ。


HBR.org原文:How to (Actually) Save Time When You're Working Remotely, August 24, 2020.


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