●「反芻型反応(reactive rumination)」から「意義のあるリフレーミング(purposeful reframing)」へ転換する

 自分が劣っているという感情を引き起こす状況がわかったら、自信喪失につながる行動をいっさいやめてしまおうと思うかもしれない。だが、それが合理的あるいは現実的な解決策になることはほとんどない。

 たとえば、自分や同僚について上司が話すことを聞いてしまうのは避けられないだろう。また、友人と縁を切ったり、ソーシャルメディアの利用をやめたりしてもよいが、満たされない気持ちが孤立によってかえって高まる可能性がある。

 それよりもよい方法は意識的に行動すること、つまり自分の利益になるように意識してその感情と向き合うことだ。

 たとえば、今度ソーシャルメディアで自分のアカウントをチェックする時には、何のためにそうしているのか自問しよう。退屈だからだろうか。もしそうなら、「自己評価のためではなく、楽しいから見ている」と意識しながら見るようにする。

 また、次に仲間の昇進を知り、それによって自分の力不足を感じた時には、一歩引いて、評価を混じえずに自分の感情に注意を向ける。そして、自分は競争相手ではなく、その仲間のことを取材しているジャーナリストになったつもりで、仲間の昇進を客観的にとらえる覚悟を決めよう。

 もちろん、こうした方法がつらいと感じたら、いったんやめても構わない。だが、気づきを得るために、いつでもこうしたアプローチができることを忘れないでほしい。 「自分もそれがしたかった(それがほしかった)」と考える代わりに、「自分にもそれができない(手に入らない)理由はない」と考える。そうして、少し時間を取って、頭に浮かぶアイデアに耳を傾けよう。