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コロナ禍はリモートワークへの移行をはじめ、私たちの働き方を大きく変えた。従来とは異なる制約下で、チームは連携を深め、新たな課題に対してイノベーティブな解決方法を創造できる可能性がある。ここで重要なのは、自分たちの能力は固定されたものではなく、さらに成長できるというマインドセットを持つことだ。リーダーが目下の危機を機会としてとらえ、メンバーのみならず、自身の成長マインドセットを高めるために実践すべきことを教える。


 破壊的でストレスの多い経験は、成長の機会になることが多い。危機は、多くの組織に蔓延している「壊れていなければ、直さなくてもよい」という考え方を覆し、物事をよりよくする方法について人々が意見を表明できる新たな機会を生むことが研究で示されている

 たとえば、我々が助言しているある保険会社では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって完全なリモート化を余儀なくされると、進捗状況を追跡するより優れた方法を模索するチームが現れた。

 現場の従業員は、顧客との契約を追跡するための新しいメトリクス(指標)や、そのメトリクスをセールスフォースのプラットフォーム上にある既存の重要業績評価指標(KPI)と統合する新たな方法を提案した。上層部はこの新システムに満足し、現在は全国的に導入が進められている。

 バスケットボールやホッケーのチームでも同様に、チームメイトが負傷して試合から退くと、残った選手が新たな連携方法を見つけ出して、パフォーマンスが向上することが少なくない。

 コロナ禍によって、チームが新しい課題に挑み、新たな不確実性に直面し、失敗から立ち直ることを余儀なくされると、メンバーは自分の能力も仲間の能力も固定されたものではなく、成長が可能であることを内在化するようになる

 この成長(グロース)マインドセットは、現在の危機下において自分自身にも自分のチームにも大いに役に立つ。リモートワークへの移行を機に、自分自身とチームの成長マインドセットを育成したいと考えているマネジャーに向けて、いくつかの提案をしたい。