さて、やることリストに優先事項が50以上もあったら、どれを「1つのこと」に選んだらいいのかわからないと疑問に思うかもしれない。

 考える時間をつくれば、おのずと重要なことが見えてくるものだ。でもどうしてもわからないという場合には、リストを見て、自分が避けてきたものはないか考えてみよう。それがおそらく、自分にとって最も重要なことであり、次にやるべき1つのことだ。

 1つのことを選んで実行する方法のよい点は、うまくいかない可能性がほとんどないことだ。1つのことに意識的に取り組むと、重要なタスクを最後までやり遂げることができる。

 行きづまりを感じたとしても、やめずに続けよう。何かを執筆している場合は、書いている内容が気に入らなくても書き続けよう。返信しなければいけないメールや、やり残したタスクが気になってプレッシャーを感じたとしても、書き続ける。泥の中を突き進むことで、反対側にたどり着くことができるのだ。

 大きな挑戦を避けて、その場しのぎで簡単なことばかりをこなしていると、長いやることリストにチェックした項目は増やせるかもしれないが、空虚な達成感しか得られない。

 1つのことを選んだら、長いリストを見えないところに隠して、仕事に取りかかろう。そうすれば、誰かに今日はどうだったかと聞かれたとき、こう答えられる。

「最高だったよ! 先延ばしにしていたこと? もう終わらせたからね」


HBR.org原文:Your To-Do List Is, in Fact, Too Long, August 11, 2020.


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