興味深いことに、親しい友人には「イエス」と答える傾向が強いというエビデンスも見つかった。

 それは、親密な関係を維持することを気にしているからだけでなく、別の論文(カナダと米国の国民を対象とした2つの全国的調査を含む、4000人を対象とした7つの調査研究に基づく)で明らかになったように、友人が新型コロナウイルスに感染する可能性があるとは考えない傾向があるからだ。

 これらの調査結果は、社会的印象の重要性を浮き彫りにしている。

 私たちは多くの場合、他人が自分のことをどう思っているか必要以上に気にしている。他の研究でも示されたように、私たちは社会的イベントを拒否することのコストを過大評価することが多く、イベントに参加したり、時間が足りないのに仕事を引き受けたり、現在の危機下で見られるように潜在的に危険な状況に身を置く。

 注意すべきは、これらの研究はすべて自己申告によるデータのみに頼っており、実際の社会行動に基づいた研究ではまだ再現されていないことだ。

 それでも、社会的イベントへの参加を断ろうと考えつつも主催者を不快な気分にさせたくないときは、思っている以上に率直に「ノー」と言い、リスクに関する理由を述べることができることを、筆者らの研究結果は示している。

 こうした会話を気まずいものにしないためには、自分の健康や大切な人の健康など、福祉的な理由から断っていることを忘れてはいけない。社会的な懸念ではなく、福祉的な懸念に焦点を当てることで、「ノー」と言い、リスクを伝える勇気を得ることができる。

 そして、それを実行するときには自信を持つべきだ。実際に対人関係で得られる利益は想像されるコストを上回る可能性が高いことを、私たちのデータは示している。

HBR.org原文:It's Okay to Say "No" to Social Events During Covid, August 06, 2020.


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