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優れたリーダーとして成功するには、強靭な精神や持続的なエネルギーが必要なことは誰もが理解している。だが実際には、それらを支える睡眠や運動、栄養が不足し、疲弊した状態で走り続けているケースがほとんどだろう。それでは成果どころか、自身の価値を下げ、組織にも害を及ぼしてしまう。常にベストコンディションを維持するには日常的な回復力、すなわちマイクロレジリエンスに投資をすることが欠かせない。これを高めるためのテクニックを伝授する。


 変革や危機の時代、あるいは説明責任が求められる時代をリードすべきマネジャーに求められていることは数多い。

 たとえば、受信箱に72件ものメールが溜まっていて気になったとしても、目の前の仕事に全力投球するエネルギーが必要だ。反抗的な部下に相対しても、共感を持って受け止める忍耐強さが欠かせない。実証済みのアプローチに甘んじず、創造的に仕事を進める能力と手段を持ち合わせていなければならない。自分の弱さをオープンに認めつつ、チームからの信頼を失わないセルフコントロール力を育むことも要求される。

 そして、これらのすべてを来る日も来る日も、今週も来週もずっと持続させていく持久力が必要となる。つまり、途方もなく強靭な精神力が求められているのだ。

 私が接しているリーダーのほとんどは、成功に必要な不屈の精神やエネルギー、スタミナが持つ意味を理解しているが、それらを強化するために自己投資をしている人はほとんどいない。それはあなたも同じだろうか。

 睡眠や栄養、運動、あるいは人とのつながりやリラックスする時間が重要だとわかっていても、そのために時間を割いているだろうか。私が助言を行なっているリーダーたちと同じように、こんなふうに自分に言い訳してはいないだろうか。「忙しくて、〇〇する(7時間の睡眠を取る/昼食休憩を取る/趣味を続ける)暇なんてない」

 そのフレーミングでは、組織の利益に反する形でみずからのレジリエンス(再起力)に投資していることになり、あなた自身にも組織にも大きな害を及ぼしていることになる。

「社員こそ、我が社最大の資産」という使い古された言葉を、そろそろ真剣に受け止めるべきではないだろうか。もしあなたが会社にとって重要な資産ならば、それを過酷な条件や不適切な燃料で働かせ、定期的なメンテナンスを怠るなどして、その資産を減らし、資産価値を下げることは、組織のためになるだろうか。単刀直入に言って、組織のためにならない。