組織にも従業員にも最高の環境

 組織内でたくさんのつながりがあると、明らかに多くの恩恵がある。その反面、つながりが非常に多い人は、ワークライフバランスに苦しむ可能性があるほか、繊細な問題や個人的な問題は口にしないことが多い。

 こうした問題に対して企業がとりうる具体的な措置の一つは、ワークライフバランスなど従業員にとって重要だが見落とされがちな問題(キャリア開発など)を話し合うために、イニシアチブをとることだ。

 マイクロソフトの社内プロセス「コネクト(Connect)」は年2回以上、従業員がマネジャーと話し合う機会を持つイベントである。これにはキャリア開発に関するセクションもあり、従業員は自分が学び、成長するうえで身につけたいスキルを中心に話すことができる。向こう数ヵ月の目標を話し合うセクションもあり、マネジャーにとっては、従業員が仕事を抱えすぎていないかを確認する機会にもなる。

 組織はさらに、ワークライフバランスをより改善するためのプログラムを積極的に提供できる。たとえば、残業中にメールに返信すると、そのことが心身に与える影響を警告するメッセージが届くシステムをつくるなどだ。わずかなナッジとリマインダーだけで社員の行動を変えられる(そして恒久的なインパクトを与えられる)こともある。

 組織が従業員やマネジャーに対して、つながりを多く持つことから生じるマイナス面を縮小するツールを与えることができれば、彼らのエンゲージメントを高く維持するとともに、その声に耳が傾けられる環境をつくることができるはずだ。


HBR.org原文:Can You Be Too Well Connected? August 05, 2020.


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