●休みの日に働くと内発的動機にどう影響するか

 この疑問に答えるため、米国の従業員1298人の全国的な代表サンプルのデータを分析した。週末に働いたか、月曜~金曜日だけ働いたかを聞いたものだ。内発的動機は、「自分の仕事は自分にとって意味がある」「仕事で自分のスキルと能力を使うことができる」などの答えから評価した。

 平均的に週末に仕事をした人は、仕事に対する内発的動機が低いと感じていた。これが相関的なものだとすると、役職の低さなど内発的なモチベーションがある人の感情に影響する、ほかの要因が存在する可能性がある。

 そこで、世帯収入、教育水準、週労働時間、全般的な生活満足度など、多くの潜在的交絡因子をコントロールしたところ、仕事をする時間と内発的動機との関係は一貫していた。

 仕事をする時間と内発的動機の関係をさらに調べるために、週末に働く成人と学校が休みの日に勉強する学生の両方に対して、4つの追加調査を実施した。すると、すべての研究において、休みの日に働くことは仕事に対する内発的動機を低下させることが示された。

 たとえば、ある研究では、連邦政府祝日に大学図書館で勉強していた学生に調査をした。一方のグループにはその日が連邦政府祝日であることを告げ(「今日は2月17日、プレジデントデーです」)、別のグループには祝日とは言わなかった(「今日は2月17日です」)。

 ほかの学生が休みの間に勉強していることを再認識させられた学生は、取り組んでいる教材が魅力的でなく、楽しくないと答えた。つまり、勉強に対する内発的動機が低かったのだ。

 ●休みの日に仕事をすると、なぜ内発的動機が損なわれるのか

 月曜日を「本当の」週の始まりと考える人が多いように、人は一般的に、自分の時間を仕事か余暇のどちらかに分類する。週末など余暇だと思う時間に仕事をすると、期待と現実の矛盾を感じ、その結果、仕事があまり魅力的でなく、意味を見出せないと感じてしまう。