Illustration by Ariel Sun

多くのビジネスパーソンが週末や休日に仕事を持ち越しており、在宅勤務の常態化はその流れを加速させている。この状況は、仕事を完遂するために最も重要な要因の一つである、内発的動機を損なうおそれがある。休みの日に仕事をすることは避けるべきだ。どうしてもやらなければならないときは、休日ではなく「仕事の時間」として捉え直すことが効果的である。


 いつ、どのように仕事をするかが根本的に変化している2018年の「米国時間使用調査」のデータによると、フルタイムの従業員の30%が週末や休日に仕事をしており、正式に休暇を取得したときでさえも仕事をしていないとは言えない。

 さらに、新型コロナウイルスの危機により世界的にリモートワークにシフトしていることで、状況がさらに悪化する可能性がある。仕事とそれ以外を区別する境界が曖昧になるにつれ、いつが仕事の時間なのか、いつが仕事の時間ではないのか、従業員は葛藤を感じるかもしれない。

 働く時間が柔軟だとモチベーションが高まると考える人は多い。スケジュールを自分で設定できれば、仕事の生産性が最大になるよう日々調整できるはずで、週末や休日のほうがやる気が高い可能性はある。

 さらに、(何もしないのとは反対に)みずから忙しくすることで生産的であると感じ、それによって仕事が有意義なものに思えることが研究で示されており、他の人が働いていないときに働くことは、実際にモチベーションを高めるかもしれない。

 しかし、現実はたいてい、それとは正反対であることが筆者らの研究で明らかになった。週末や休日に仕事をすることは、仕事をやり遂げるかどうかを決定する最も重要な要因の一つを損ねる。内発的動機だ。

 人は興味深く、楽しく、意味があると思える活動に従事するとき、内発的なモチベーションを感じる。筆者らの研究では、余暇の時間に働くと個人的な目標と仕事の目標との間で内面の葛藤が起き、仕事を楽しめなくなることが示された。

 だが、筆者ら自身がこの研究を週末や休日に行ったことで、問題の解決策を見つけることができた。休みの日に働く時間を「仕事の時間」として捉え直すと、仕事に対する内発的動機を維持することができるのだ。