●一人でやろうとしない

 助け合える「ファミリー」の規模を拡大しましょう。いまは、ワッツアップやテレグラムなどのメッセージアプリでほかの親たちとグループをつくり、さまざまなコツや知恵を教え合ったり、自分が困っている問題について解決策を募ったりすることが簡単になりました。一人で抱え込まないことが大事です。同じような状況に置かれている親は大勢いるのです。

――オシムヘン O.、2児の母(ナイジェリア)

 ●子どもが眠ったあとにすべてを片づけるのは無理

 私のようにお粗末な戦略を立てて失敗をしないように、気をつけましょう。私の立てた戦略、それは、子どもを寝かしつけたあとにすべての仕事や用事を片づけようというものでした。子どもが寝たあとなら、生産性が最大限高まると思っていたのです。結局、ロボット掃除機を導入するほうがよっぽど優れた戦略だったと思います。

――リンダ L.、1児の母(スウェーデン)

 ●成人した子どもたちの子育てを手伝う

 私の子どもたちはもう大人になっていて、仕事をしています。子どもたちの目下の悩みは、仕事と家庭の両立だとのことです。1日24時間、年中無休で子育てに追われているのです。それでも、数々のストレスを感じながらも、どうにかやっているようです。

 とはいっても、私たちは、子育てをするようになった我が子のニーズに注意を払うべきでしょう。子どもたちは、いつまで経っても私たちの子ども。そのことは何歳になっても変わりません。祖父母も育児に参加して、力になるべきです。近くに住んでいれば手伝いやすいでしょうし、子どもたちの家まで出向いてもよいでしょう。

「週末の間、預かろうか?」などと尋ねてみましょう。子育て中の親だって、一息つく時間が必要です。自由にできる時間をつくってあげて、エネルギーを再注入できるようにするのです。

 こうすれば子どもたちの力になってあげられるし、私たちの愛情も示せます。子どもたちが助けを求めるのを待つのではなく、こちらから声をかけましょう。きっと喜んでくれます。

――ロブ P、2児の父、2人の孫の祖父(米国)

 ●長期の視点で考える

 20年先に今日を振り返ったとき、娘は「学校が半年も休みだった最高の年」と言うはず――そう考えたとき、重苦しい気持ちが軽くなりました。もともと、サバティカル[訳注1]やギャップイヤー[訳注2]を取る人だって大勢います。娘は、いまほかでは味わえない経験をしていると言えるでしょう。

――パトリス O.、1児の父(カナダ)

本稿は、HBRワーキング・ペアレンツ・シリーズの一冊"Getting It All Done"より抜粋(同書は2020年12月刊行予定)。

【訳注】
1)長期間仕事を離れて、スキルを磨いたり、ボランティア活動に携わったりする期間。
2)高校卒業後に、大学入学を1年遅らせて長期の旅行やボランティア活動などを経験する期間。


HBR.org原文:HBR Readers on Juggling Work and Kids…in a Pandemic, July 22, 2020.


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