●デジタルメディアへの罪悪感を捨てる

 デジタルメディア(主に学習用のアプリ、ネットフリックス、ユーチューブなど)を利用することへの罪悪感を捨てる必要がありました。我が家ではようやく、その罪悪感を脱ぎ捨てることができました。

 デジタル機器の画面を見て過ごす時間は増えるけれど、長い目で見れば家族の充実した時間も増える。その点を考えると、全体としては家族にとってプラスだと思う。

――アダム H.、3児の父(米国)

 ●遅い時間まで働く、家族のための時間を確保する、混乱の中でも笑顔を

 私は「年間最優秀ママ」にはほど遠く、アドバイスを送れるような人間ではないけれど、これまで精神のバランスを保つのに役立ったことをいくつか紹介したいと思います。

・たまには深夜まで(場合によっては徹夜で)仕事をして後れを取り戻すことも有効です。睡眠の大切さは十分に理解していますが、ときには夜遅くまで頑張って働いて、仕事上の「やることリスト」の項目を減らすことにより、慌ただしい日々に精神的ゆとりを取り戻せます(その効果は、一晩ぐっすり眠るより大きい気がします)。

・家族のための時間を確保しましょう。私は1日の多くの時間、複数の作業を同時並行で行っています。このような生活が始まってすぐに気づいたことがありました。それは、締め切りに追われているときに仕事部屋で娘に塗り絵をさせたり、テレビ会議の間、下の子どもに足元でじゃれつかせたりしても、充実した家族の時間にはならないということです。せめて30分でもよいので、子どもたちと一緒に昼ごはんを食べたり、遊んだり、笑ったり、一緒に過ごしたりしましょう。

・私は日頃、小さなことにくよくよしがちな人間です。それを自覚しているので、締め切りに遅れたとか、キッチンが整理整頓できていないとか、物事がうまくいかない日が続いたといったことをあまり深刻に捉えすぎないように努めています。あとでこの日々のことを振り返ったとき、家族の前であんな顔を見せなければよかったと後悔したくないのです。混乱の中でも家族が固まって過ごし、みんな幸せだったと、あとで思いたいのです。

――二コラ B.、2児の母(南アフリカ)

 ●必要に応じて一歩後退することも重要

 夫は保険の損害査定人の仕事をしていて、よく出張に出かけます。ロックダウン期間中も、ほとんど出張に行っていました。そこで、私はすべて自分でどうにかしようとしたのですが、手に負えませんでした。いまにも心臓発作でも起こしそうな気分で、子どもたちも惨めな様子でした。

 そんなとき、ある先生がソーシャルメディアに投稿した文章を見ました。子どもの勉強が遅れるのではないかと心配することはやめましょうと、その人物は書いていました。子どもたちはトレーニングができていて、遅れはあとで取り返せるとのことでした。それよりも取り返しがつかないのは、感情面のトラウマのほうだとのことです。トラウマは、生涯にわたってさまざまな問題を引き起こす恐れがあります。

 この投稿に触発されて、私は学校と保育園が再開されるまで、家族病気休暇を取得しました。それ以降は、型破りな方法で子どもたちの勉強を見ることに力を入れたりして、よく晴れた気持ちのよい一日をもう二度と素通りしないようにしてきました。

――エリン K.、2児の母(米国)

 ●家族の行動の決めごとをつくる

 我が家では、家族みんなが幸せに過ごすために新しい決めごとがいくつか必要でした。ティーンエージャーの子どもたちの行動に関しては、たとえば次のようなルールを決めました。

・赤信号:家族の誰かが大けがをして血が出ているとか、家の中で火事が起きたといった場合でない限り、いまは邪魔をしないで。

・黄信号:緊急だと思うことがあれば、少しなら話しかけてもいい。

・青信号:部屋に来てもよし。いまは会議中ではないから。でも、それぞれ静かに作業できるように、宿題や本を持ってくるようにして。

 私の行動に関するルール

・「業務時間」を明確に決めて、その時間を守る。

・自由な時間がいつかを家族にはっきり伝える。仕事の時間以外は、できるだけ仕事部屋の外で過ごす。

・重要な仕事の締め切りに追われていたり、至急の仕事をしていたりするときなど、普段より数時間長く働かなくてはならないときは、家族に率直に説明し、ルールを守れないことを謝る。「家族の時間」に子どもたちよりも仕事を優先したと思われないようにすることが大切。

・毎日家の外に出て、少しでも日光を浴びる。

――クイン B.、6児の父(米国)