●アウトソーシングする、同僚たちに率直に説明する、完璧を求めない

 私はみずからの選択でシングルマザーになり、よちよち歩きを始めたばかりの子どもを育てています。いまの危機は私の想像を超えたものですが、私なりによく考えて、親子が楽しく過ごせて、息切れせずに生きられる生活の方法を計画してみました。

・お金のゆとりがあれば、アウトソーシングできることはアウトソーシングしたほうがよいでしょう。月に1回はハウスクリーニングを頼んで、家を徹底的にきれいにしてもらう。いくらか余分にお金がかかっても、食料品などの必需品を宅配してもらう(配達員にはたっぷりチップをはずむべし)。お金を払って、子どもの面倒を見てもらう。コロナ禍により、利用できなくなったサービスもあるかもしれない。それでも、重要なのは、自分でできることの限界を知っておくことです。

・同僚たちに対しては率直に話すようにしましょう。私の場合は、食事の時間や子どもを寝かせる時間には、電話会議に参加できません。それに、通常の勤務時間外に予定外の電話がかかってきても、出られるとは限らない。こうしたことをはっきり説明することは、悪いことではありません。

・諦めることも大切です。家の中はピカピカではないし、庭の雑草も伸びすぎている。食事も、週2、3回はテイクアウトで済ませています。完璧とは言えないかもしれない。でも、それで十分うまくいっているのです。

――ヴィクトリア T.、1児の母(米国)

 ●お昼寝時間は集中タイム

 もし子どもがまだ毎日お昼寝をする年齢だったら、その時間に用事を入れないこと。ビデオ会議や電話もなしにしましょう。子どもが昼寝をしている時間は、集中力を要する仕事に取り組むか、コーヒータイムにするか、一人になってエネルギーを再充填するために使ったほうがよい。

――リラ N.、2児の母(オランダ)

 ●パートナーとの絆を深める時間を確保する

 重要なのは、オープンなコミュニケーションです。パートナーに何を望んでいるのかを率直に話しましょう。その際は、実際的な話をするべきです。

 あなたが何を重要事項と位置づけているか、家事の負担をどのように分担したいかを相手に伝えましょう。家事はなるべく相手に任せる。そして、できる限りアウトソーシングする。それ以外は諦めればよいのです。

 もっとも、パートナーが互いに支え合うべきなのは、家事などの課題の面だけではありません。お互いのためにその場にいることも大切です。

 2人が絆を深めるための方法について、前もって一緒に計画を立てるとよいと思います。ビデオ会議の合間に15分間話すようにしてもいいし、子どもたちが眠ったあとに会話の時間を取るのでもいい。相手が仕事でどのような経験をし、どのようなことを心配しているかを尋ねるようにしましょう。

 双方が相手と結びついているという感覚を強めるほど、そして、大きなことについて相手に話を聞いてもらえていると思えるほど、小さなことはそれほど問題に感じられなくなります。

――シャナ H.、1児の母(米国)

 ●パートナー同士が互いの仕事を見せ合う

 コロナ禍により、これまでにない形で家族が一緒の時間を過ごすようになりました。大人たちの仕事も、子どもたちの学習も、遊びも、すべて家で行うようになりました。

 たとえば、私は以前、業界の見本市やシンポジウムに参加するために出張し、日曜の夜に家を留守にしたり、1週間も家族の顔を見なかったりすることも珍しくありませんでした。いまは、リモート形式で自宅からこの種の業界イベントに参加しています。派手な見本市や有名人の基調講演などには、家族も一緒に「参加」しています。

――ピーター K.、3児の父(米国)

 ●家事はみんなで、個人のスペースを尊重、感謝を言葉に

 この難しい時期を家族で乗り越えてきた中で、私が学んだことをいくつか紹介したいと思います。

・仕事を中断して小休止する時間は絶対に必要です。食事の時間をあらかじめきちんと決めておけば、そうした休憩を取るための絶好の時間になります。メニューも決めておけば、家族が食事の時間を楽しみにできるようになるでしょう。家族で食事をしているときは、スマートフォンの画面を見えないようにしておくことも忘れずに。

・大人も子どもも含めて、家族みんなが参加して行う家事を用意しましょう。誰もがこの家に暮らす家族。そうした活動には、家族の一体感を深めるうえできわめて効果的です。

・家族の一人ひとりに個人のスペースを与えて、ほかの家族がそのスペースを尊重することも大切です。個室に入るときは、ノックして返事を待つこと。

・ありがとうの言葉を意識的に述べる。どんなことがあっても前向きな態度を取る習慣を身につけるのに、いまほど絶好の機会はありません。

――プレイズ M.、4児の母(シンガポール)