(3)答える

 自分が答える番が回ってきたら、冷静かつオープンになり、あなたを動揺させるかもしれない話を子どもが思い切ってしてくれていることを常に念頭に置く。尋問のような質問はしてはいけない。

「私がどんなふうにそれをしたのか、理解できるように助けてくれる?」などと言うときは、穏やかな言葉と表情を心がけることが大切だ。上の娘から、いつも彼女が意見を言えるようにしていることを感謝していると言われ、自分は娘が強い意見を持つことを常に重要視していると認識し、これからもそうすると彼女に伝えた。

 ・子どもに感謝する

 子どもからのフィードバックをどう感じようと、子どもはあなたの依頼に応えてくれたことを忘れず、協力してくれたことへの感謝を伝えること。

 ・もらった意見をまとめる

 子どもからの重要なメッセージを見直し、確認しよう。私は9歳の娘には、自分の力で物事を解決させてほしいと思っていることがわかったと伝えた。上の娘には、私が彼女の意見を聞くことには感謝しているが、すべての会話が深く、有意義なものである必要はないと考えていることを理解したと告げた。

(4)フォローアップをする

 変化するためのプランを立てる準備はできた。子どもからのフィードバックをもとに、どんな行動を変えることができるか、アイデアがいくつか浮かぶはずだ。

 リーダーシップの育成プランと同じで、この家庭のプランも重要な行動に月に一度取り組むだけでは効果的ではない。真の変化を生み出すには、毎日実行できて、日に何度もできることをいくつか考えよう。

 ・フィードバックを振り返る

 子どもから言われたことを振り返り、中心的な問題を探そう。娘2人からじゃまをしないでほしいというフィードバックをもらったことで、私は自分の行動パターンに気づき、彼女たち自身で成長させる必要があると認識した。

 自分で解決したいという9歳の娘の要求は、私にも当てはまった。私は娘が独立心を見せてくれたことを誇りに思うと同時に、彼女が正しかったことに気づき、少しきまり悪い思いをした。

 自分がよいと思ってやっていたことが、意図せずマイナスの結果を生んでいたことを知って驚いたかもしれない。私が上の娘と意義のある会話をしようとしていたこともそうだ。「娘が」望む理解し合う方法は、私が思うものとは違うこともあるのだと知った。

 娘との対話の終わりに、すべての会話が深いものである必要はないこと理解し、彼女がテレビ番組やくだらないネットの情報についてなど軽い話をしたいときも、理解し合う大切な方法として受け止めると伝えた。

 ・アイデアを出し合う

 子どもとの対話から得た情報を配偶者やパートナーと共有し、変化を起こすためのアイデアを出し合おう。あなたがアイデアを思いついたら、子どもと共有し、やり方を変えようと思っていることについて話し合う。

 子どもにはこんな言葉をかける。「話してくれてありがとう。もらったフィードバックについて考えていて、何を変えるつもりなのか話したいんだ」。重要な取り組みが2つか3つあれば、大きな効果があるはずだ。

 私は9歳の娘にこう言った。「仕事の合間を縫って、一緒にゲームをして楽しむとか、きみが楽しめることをもっとやるつもりだよ。それから、きみが自分で物事を解決できるようにもする。私が手伝わなくても何をすべきかをわかっているときは特にね」

 また、あなたが以前の習慣に戻ってしまったときに、合言葉やサインなどで、子どもがそれとなくあなたに教えてくれる方法を話し合うのもいいだろう。

 ・対話を続ける

 親であるあなたの行動がどんな影響を与えているか、いつでも話すことができ、あなたは耳を傾け、それに応えると子どもたちに伝えよう。最初の対話が素晴らしいスタートで、これからも続けたいと思っていると話す。

 定期的なフィードバックの対話を行う方法を検討してほしい。必要に応じてでもいいし、誕生日などの節目に合わせて計画する方法もある。

 私がこの対話をして最もよかったことの一つは、上の娘が、私が質問をし、彼女のフィードバックに言い返さなかっただけでも、よい父親のトップ1%に入ると思うと言ってくれたことだ。

 私がトップ1%に入っているかどうかはわからないし、それは重要ではない。重要なのは、私が娘たちに親としての私に対する見解を示す機会を与え、彼女たちの懸念を真剣に受け止め、そして自己防衛的な反応を示さなかったことだ。これは親として最も貴重な教訓の一つかもしれない。


HBR.org原文:Learn to Solicit Feedback from Your Kids, July 17, 2020.


■こちらの記事もおすすめします
家族会議で「アジャイル」を実践する3つのポイント
幸せな家庭を築くには仕事のノウハウを取り入れよう
子どもとの交渉を上手にまとめる4つの戦略