(1)準備をする

 この対話を有意義な経験にするために、子どもにコンテクストと安心感を与えよう。

 ・意図を伝え、質問をする

 もっとよい親になりたいと思っていることと、フィードバックをしてほしいことを説明しよう。改善したい自分の行動や子どもとの関わり方のパターンを、あなたは認識しているかもしれない(スマートフォンの使用時間を減らす、意見する前に話を聞くなど)。

 子どもに次の3つの質問をしてほしい。

1. 私のやっていることで好きなこと、またはもっとしてほしいと思うことは何か。
2. 私がやっていることで好きではないこと、またはあなたによくない影響を与えることは何か。
3. 私がもっとよい親になるには何が必要か。

 質問は事前に共有して、子どもに答えを考える時間を与える。

 ・オープンで正直になれる基盤をつくる

 たとえあなたがオープンな関係を築いていたとしても、子どもはあなたがフィードバックをどう受け取るか気にしているかもしれない。肯定的なことも否定的なことも、何でも言っていいのだと強調すること。

 こんなふうに言ってもいい。「正直な意見を聞かせてほしい。私の行動があなたにどんな影響を与えているかを理解したいので、特に私がすることで好きではないことを教えてほしい」。悪い話も受け止め、もらった意見を参考に自分の行動に重要な変化を起こすつもりであることを伝えよう。

 ・時と場所を選ぶ

 子どもが安心できる時間と場所を選ぼう。いつ、どこで話すかを子どもに尋ねてもいいだろう。

(2)対話をする

 対話の始まりに、あなたが率直に耳を傾け、子どもの言うことを信じると再度伝えて安心させよう。子どもの感情や視点が正当なものであることを認め、子どもに与えた安心感を守り抜く心構えをする。

 ・目的とルールを確認し合う

 私は娘たちに、フィードバックに従って行動することが目的で、彼女たちが求める変化を実現するための方法について、一緒に意見を出し合うことができると伝えた。また、私の行動についてはできるだけ具体的に教えてほしいと頼んだ。

 ・3つの質問をする

 9歳の娘の望み通り、彼女とはダイニングテーブルで話をした。娘はこんなフィードバックをくれた。「私が何かをしているときに、間違いを教えないで。私に解決させて。それと、私がお願いしたときだけ助けて」

 16歳の娘とは、テイクアウトの夕食を取りに行ったとき、車の中で待っている間に話をした。娘は、会話をしているときに私が彼女の話に耳を傾け、彼女に話す機会を与えることを感謝していると言った。だが、話したくない気分のときもあるとも教えてくれた。

 ・聞く

 子どもの答えを黙って聞くことを心掛けよう。そして、例を挙げるよう頼む(「私がそれをしたり、そんなふうに感じさせたりしたのはいつのこと?」など)。聞くのがつらい話があっても、「あなたにとってどんなに大変だったか気づいていなかった。それを聞くのもつらいよ」と言って、それを認めること。

 下の娘が挙げた例の一つは、最近自転車に乗っていたときのことだ。私は、停止線で止まるように何度も言い、彼女の注意を引くために声をどんどん大きくした。自分の行動を正当化しようと思えば簡単にできた。彼女が必要としているときだけ間違いを正したり助けたりするとか、そのときに彼女の命を救ったとか。

 でも、私は正当化せず、娘の大局的なメッセージを考えた。彼女は、尊重され、信頼されることを望んでいたのだ。

 ・明確にする

 フォローアップの質問をして、話を掘り下げよう。あなたの目的は、子どもの経験を明確かつ完全に理解することだ。

 上の娘から話したくない気分のときもあると言われ、私は「もう少し詳しく教えて」と頼んだ。娘は「すべての会話が深いものである必要はないし、悩みがあってもそれについて話したくない場合もある」と答えた。

 私が深く話し合おうとするのを娘がかわしたときは、彼女に腹を立てるべきではないことを学んだ。どうやら、過去にそうしたやりとりがあったとき、私ががっかりしたように見え、娘は申し訳なく思ったようだ。

 ・感情をコントロールする

 あなたが寛容さと感謝の気持ちを持って対応しなければ、このプロセス全体が逆効果になる。フィードバックが気に入らない場合は、目的は子どもの視点を理解することだと自分に言い聞かせること。怒ったり動揺したりすると、改善しようとしている関係に深い傷を与えかねない。ひと呼吸おいて、好奇心を保つように努力しよう。