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労働環境が大きく変化し、家庭の問題と向き合うことがより困難になった。常に複雑な問題を抱える働く親たちにも、会社と同じように、多様な経験と視点からアドバイスを与えてくれる「取締役会」が必要だと筆者は言う。どんな人を集めると、どのようなサポートをもらえるのか。本稿では、あなた専任の取締役会を構成するためのヒントを提供する。


 私たちが日々の生活で果たす役割の多くは、仕事やプライベートについて明確に分類できるわけではない。新型コロナウイルス感染症の影響で仕事と家庭の境界線が大きく侵食されたことにより、その現実が浮き彫りになっている。

 こうした曖昧な状況で、家庭の問題と向き合うことは実に難しいが、オフィスで実践していることが役に立つだろう。すなわち、メンタリングだ。

 仕事のメンタリングに関する意識は、近年、進化している。

 従来のモデルでは、組織内の上役がメンターになって後輩に助言をし、積極的に昇進させる。一方で、より効果的な新しいモデルとして、社員が複数のメンターから、自分の仕事やキャリアについて定期的にアドバイスやフィードバックを受ける形が生まれている。いわば、個人専任の取締役会だ。

 この新しいモデルが、家庭でも仕事と同じように役に立つ場合がある。個人の取締役会を拡大して、家族の問題を考える手助けをしてくれる人を加えてみてはどうだろうか。

 あなたが信頼する人で、あなたとあなたの家族に関心を持ち、経験や視点を共有できる人が必要だ。公私のあらゆる領域から、さまざまな人を選びたいと思うだろう。人はそれぞれ独自の人間関係があるので、そのネットワークが重複しないメンターを選べば、彼らとの相互作用がより有益なものになる。

 そこで、どのような人を選ぶといいか、彼らがどのように手助けしてくれるか、いくつかヒントを提案したい。