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仕事はもちろん続けたいし、出世欲もある。しかし、子どもを育てながら仕事をする人が、それまでとまったく同じ働き方を続けるのは難しい。その問題を解決するためにフレックスタイムやリモートワーク、あるいは水平異動などの制度を導入する企業はある。ただし、形式的に認められていても、その制度を利用した時点で出世が断たれるケースも少なくない。本稿では、現実と向き合いながら、いまの働き方を変えるための4つのステップを紹介する。


 私たちは子どもができるまで、自分を会社人間だと見なす傾向がある。当たり前に出社して、常に万全の態勢で仕事に臨み、与えられた仕事をやり遂げるために多少の無理もいとわない。

 しかし子どもができると、それに伴って必要なことが増える。その大半を占めるデュアルキャリア世帯(共働きでどちらもキャリアを追求する世帯)は、特に多忙を極める。

 仕事に対するやる気や出世欲は変わらずある。ただ、これまでの働き方に生活を合わせることが難しくなっているにすぎない。

 そこで、フレックスタイムやリモートワーク、パートタイム、ジョブ・シェアリング、水平異動など、これまでに代わるオルタナティブな働き方が、雇用者、労働者、その家族のすべてにウィン・ウィンの結果をもたらすように思える。だが残念ながら、こうした制度は、ちょっとしたまやかしだ。

 これらは通常、優秀な人材(あなたのこと!)を呼び込むためのインクルージョン(包摂)なプログラムの一環として、ほとんどの雇用者が導入しているが、中身の伴わない形ばかりのものになっている場合が多い。それは、制度を利用する社員がほとんどいないことからもわかる。

 私たちにはすでにわかっていることが、欧米で実施された調査によって裏づけられた。すなわち、こうした制度を利用することは、ある程度、出世の道が断たれることになる。

 私たちにはどうしても、働き方を選べる状況が必要だ――ただし、書類の上ではなく実際の生活の中で、である。私たちの前に道はなく、自力で道を切り開くしかない。いまの働き方を変えるための4つのステップを紹介しよう。