Illustration by Daniel Creel

自分はどんな人間なのか。ビジネスの世界でその答えを知るのは、それほど難しくない。人からどう見られているかに注意を払えばよいからだ。実際、成功する人は自分の見せ方に気を配っている。在宅勤務が中心でオンラインでのコミュニケーションが主流となったいま、写真や動画、声のトーンなど、あなたの評価を左右するポイントを重点的に意識して、みずから上手にコントロールすることが求められる。


「本当の自分は、どんな人間なのか」

 哲学者や心理学者、神経科学者、そしてもちろん詩人や芸術家も、何世紀にもわたってこの問いに答えようとしてきた。

 幸いなことにビジネスリーダーは、この答えを知るために口先だけの心理療法士に頼ったり、形而上学の上級学位を取ったりしなくてもよい。そして一般従業員も、自分の深層意識を掘り下げたり、フロイトの真似事をしたりする必要はない。

 ビジネスの世界では、自分がどんな人間かを――少なくとも、仕事における人格を――知るための、はるかにシンプルな方法がある。それは、他者からどう見られているかに注意を払うことだ。

 社会科学の研究者らによると、職場での自分がどんな人間であるかは、他者から自分がどう見られているかによって大部分が規定される。他者がこちらの態度と振る舞いをどう評価するか、性格と動機をどう認識するか、他の人たちと比較してどうなのかで決まるのだ。