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新型コロナウイルス感染症の危機で、各国のリーダーはその力量をリアルタイムで問われている。そして、その中で高い評価を得ているリーダーには女性が多い。ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相や台湾の蔡英文総統は、その代表的存在だ。今回のパンデミックを契機に、自己中心的でタフで大胆な男性リーダーばかりを求める、時代遅れのモデルが見直され始めている。


 女性がリーダーの国では、男性がリーダーの国よりも、新型コロナウイルス感染症による死者が6分の1にとどまっている。メディアが女性リーダーのプラグマティズムや優れた手腕、そして人間性を書き立てるのは無理もない。

 私たちはこのポジティブな結果を見て、より多くの女性を権力の座に送り込み、応援する心構えができただろうか。

 ここ数ヵ月、ビジネス界のリーダーも政界のリーダーも、世界中のせっかちな観衆が見守る中、リアルタイムにリーダーシップを試されてきた。これまで直面したことがないほどの巨大な危機は、経験や知識を無関係にする。

 リーダーたちはいま、人々の健康と経済の健全性のバランスを見ながら、ロックダウンと経済活動再開の決断を下さなくてはならない。その判断は、最終的な成果と同じくらい衆目にさらされる。

 即時的かつグローバルなソーシャルメディアの監視は、リーダーたちの言動をつぶさに記録する。今後どのようになろうと、確かなことは、いま責任者の地位にある者は、この危機をどう管理したかによって評価されるということだ。そして政府ほど、その責任が重い場所はない。

 国家のトップは、このリーダーシップのテストにしぶしぶ参加させられ、ジャーナリストという審査員を前に日々、統計に基づく評価にさらされる。

 いつの時代も、リーダーのパフォーマンスを評価する最良の方法は、彼らのチームや部下の働きを見ることだ。しかし、コロナ禍はまったく新しいプレッシャーをリーダーたちに与えている。標準化されたグローバルな測定方法により、世界中の人がクリック一つで、自国のリーダーの有効性を他国のリーダーと比較できるのだ。