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PCやスマートフォン、さまざまなデジタルサービスの普及により、ますます生活の利便性が高まっている。ただし、これは好ましいことばかりではない。業務時間という概念が希薄化し、仕事と私生活の境界があいまいになったことで、あなたのスイッチは常にオンの状態になっていないだろうか。これはストレスの大きな要因となり、燃え尽きにつながりかねない。本稿では、「常時オン」の弊害を最小限にとどめるために、性格タイプに応じて有効な戦略を示す。


 新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が広がる前から、仕事の世界では革命が進んでいた。テクノロジーの進化が仕事と人生のあり方に劇的な変化をもたらしているのだ。サービスと情報が24時間いつでも手に入り、世界中の誰とでもすぐに結びつける時代が訪れたのである。

 しかし、このように利便性が高まったことには代償もあった。スマートフォンを肌身離さず持ち歩くのが当たり前になり、私たちは言ってみれば「自分のスイッチをオフにする」ことが難しくなった。

 私たちは意図せずして、「常時オンの文化」に取り込まれてしまったのかもしれない。それが健康と幸福に及ぼす影響は、おおむね好ましいものではない。

 たとえば、研究によると、常時オンの状態でいることが求められるようになった結果、職業生活と家庭生活が衝突したり、干渉し合ったりするようになった。また、通常の業務時間外にメールをやり取りすることがストレスの大きな要因になり、強迫症的にインターネットを用いることが「仕事中毒」を生むこともわかっている。

 しかも、このコロナ禍の中で、自宅で仕事をし、もっぱらデジタルメディアで同僚とコミュニケーションを取っている人が多くなり始めた。その結果、家庭と仕事の境界線がますます曖昧になりかねない。「自分のスイッチをオフにする」ことが、いっそう難しくなる可能性が出てきた。

 新しいテクノロジーがもたらす利便性を有効に活用しつつ、常時オンの文化による弊害を最小限にとどめるためには、どうすればよいのか。