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スマートフォンはとても便利だが、私たちはそれによって記憶力を犠牲にしている。相手の情報を忘れてしまうと、自分は関心を持たれていないと落胆させ、信頼を損ねてしまう。部下や同僚、クライアントと良好な人間関係を構築するうえで、記憶力は不可欠だ。本稿では、記憶力を高めるための3つのアプローチを紹介する。


 あなたが最後にスマートフォンを見たのはいつだろうか? 30秒? 1分前? 

 米国人は1日に平均58回、携帯電話を開き、3時間半をオンラインで過ごしている。世界中で大勢の人が、道を調べたり、誕生日や仕事の締め切り、やることリストなどの重要な情報を確認したりなど、あらゆることを手のひらの小さなコンピュータに頼っている。

 基本的には便利だと言える。スマホは私たちの日常生活を整理して、最新のニュースを知らせ、物理的に距離のある人たちとのコミュニケーションを可能にする。しかし、私たちの記憶力を高めるという意味で、テクノロジーは私たちを助けているのか、それとも害を及ぼしているのだろうか。

 残念ながら、記憶力に関しては、後者の場合が多い。オックスフォード大学、キングス・カレッジ・ロンドン、ハーバード大学、ウェスタン・シドニー大学のある報告によると、スマホは、脳が重要な詳細を保持する能力に悪影響を与えることがわかっている。

 簡単に言えば、物事を覚えるためにデバイスに頼ると、実際は覚えられないことが多いのだ。だから私たちは、お気に入りのレストランに何回か行っているにもかかわらず、グーグルマップに頼ってしまうのかもしれない。記憶力を鍛えて情報を思い出そうするのではなく、自分の代わりに情報を呼び出せる外部のツールに頼るという記憶を、訓練しているようなものだ。

 あなたがリーダーなら、これらの研究結果は注目に値する。ただし、それはあなたが考えているような理由からではない。記憶力は、おそらく自分で構築できる、最も貴重な資産の一つだからだ。