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トップに上り詰めるためには、さまざまな資質が求められる。IQやEQ、あるいはレジリエンスなどいくつもあるが、それらすべてを持ち合わせていても経営陣にはなれない人がいる。彼らに足りないのは「組織の知能指数(OQ)」だ。これは組織を望む方向に動かすうえで必須の力である。本稿では、OQが高いリーダーが何を実践しているのか、どうすればOQを開発できるのかを示す。


 組織のトップに上り詰めるためには多くの資質が必要である。高いIQ(知能指数)とEQ(心の知能指数)と技術的能力、それに不屈の精神やレジリエンス(再起力)といった特性も必要だ。

 そして、そのすべてを持ち合わせていたとしても、ほとんどのリーダーは最高位には就けない。どうすれば自分の望む目標に向けて組織を動かせるかがわからないからというのが、その理由であるとしばしば指摘される。

 トップの座に就けないリーダーたちに欠けているもの、そして成功したリーダーたちが骨の髄まで体現しているものとは組織の知能指数(organizational intelligence)、我々がOQと呼ぶものである。

 OQは次の5つの能力から成る。戦略を強化するメッセージを発する力、組織のエートスをはぐくむ力、「実行戦略」を使う力、上から闘う力、そして劇的な瞬間を演出する力である。我々の経験と、成功している有名なリーダーの事例をもとに、それぞれを見てみよう。