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新型コロナウイルス感染症のパンデミックはあらゆる人に困難をもたらしたが、そのダメージの度合いは人によって大きく異なる。貧困層やマイノリティが甚大な被害を被る一方で、コロナ禍でも生活がほとんど変わらない人もいる。こうした危機を乗り越えるには、他人からのサポートを得ることが不可欠だ。本稿では、社会経済的地位の違いが、支援を求められるネットワークにどのような差を生み出しているかを明らかにする。


「新型コロナウイルス感染症は、すべての人を同じ嵐に巻き込んだが、人々が乗っているボートは同じではなかった」と、よく言われる。要するに、コロナ禍がもたらす身体的、経済的、心理的ダメージは、人によって異なるということだ。

 貧困層やマイノリティは、死者数も、経済的・心理的に打ちのめされたレベルも大きい。エッセンシャルワーカーは健康上の大きなリスクにさらされ、感情的にも疲れ切っている。サービス業でレイオフ(一時解雇)された人は、経済的に苦しんでいる。シニアマネジャーながら、思いがけず仕事を失う不安にさらされている人も多いだろう。その一方で、コロナ禍にあっても、ほとんど生活が変わっていない人もいる。

 乗っている船がいかだであろうがヨットであろうが、誰もが他人とつながる必要性を感じている。危機のときは特にそうだ。政府や組合、地域社会などは一定のサポートをしてくれるが、この種のセーフティネットには穴が多い。しかも大波に飲まれたとき、たとえば失業したときは、セーフティネットから完全に切り離されてしまう場合もある。

 危機のとき、こうしたサポートの穴を埋めてくれて、経済的および感情的な落ち込みから救ってくれるのは、究極的には個人のネットワークだ。つまり友人や家族、同僚、そして知人である。