●心の知能指数(EQ)

 自己認識、自己調整、モチベーション、共感、ソーシャルスキルからなるEQは、効果的なリーダーシップの重要な要素であり、教えられて学ぶことができる。EQを高めることができる社員は、敬意のある職場環境の基盤を築き、将来の管理職の人材プールを提供する。この分野の研究は、Z世代の雇用主に課題と機会を与えている。

 若くして人生のシャットダウンを経験したZ世代は、多くの人がモチベーションとやりがいを見つける力を著しく妨害されている。そのため今後の成人初期に、自己探求の時間が必要になるだろう。

 雇用主はこのギャップを埋めるために、彼らがキャリアを始めるときからEQの構築に役立つプログラムを提供できる。ただし、「ソフトスキル」という言葉は使わないほうが賢明だろう。これは、こうした重要な分野のトレーニングや進歩の重要性を否定する言葉だ。

 Z世代には、EQの重要な資質である共感力と適応力が、働き始める段階ですでに高いという強みがある。自分の人生で大きな混乱を経験し、パンデミックの最中に苦しんだ友人や愛する人が感じた痛みと悲しみを知っている彼らは、職場でも他人の感情に対して敏感になりやすい。

 企業は、Z世代が「最も偉大な」リーダー世代になることを支援してきた。かなり若いうちに試練を経験してきた彼らは、レジリエンスと人間性を兼ね備えた特別な才能を職場にもたらすだろう。

 雇用主は若い社員に構造的なサポートを提供して、新しい環境への移行を円滑に促し、価値のある労働力としての立場を守りながら、このような世代形成の経験を利用できる。


HBR.org原文:What Your Youngest Employees Need Most Right Now, June 03, 2020.


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