●ストレスマネジメント

 研究者は10年以上前から、ある憂慮すべき傾向を指摘している。Z世代はほかの世代よりも不安抑うつのレベルが高いと言われているのだ。

 幼少期に多大なストレスにさらされると、脳の発達と、精神的・社会的な発達に影響を及ぼす可能性があることも、研究から明らかになっている。Z世代のストレスレベルの基準がすでに高いとしたら、今回のパンデミックは、彼らの仕事やキャリアにどのような影響を及ぼすだろうか。

 従業員のストレスや不安が解消されないと、欠勤や離職、生産性の低下につながることは、ほとんどの企業が認識している。最近のデータによると、米国の企業にとって、仕事に関するストレスのコストは年間推定3000億ドルを超える

 だが、メンタルヘルスの悩みを抱える従業員を、効果的に支援するプログラムを導入している企業は、あまりに少ない。効果的なストレスマネジメントは、従業員や職場、組織レベルでそれぞれ運営される。なかでも組織的なアプローチは特に、個人を対象とする介入より持続可能な結果をもたらす。

 さらに、Z世代はコロナ危機によって不安がことさら高まっている状態でキャリアを始める。雇用主は既存の研究やベストプラクティスを調整しながら、若い労働者のためのプログラムをつくることができるだろう。

 キャリアの浅い社員同士のグループが自由に対話できるようなサポート体制も、その一つだろう。コーチングも、自分は成功できるという自信を高めて、不安を軽減し、業務上の小さな問題がキャリアを損ねる大事件になる前に手助けできるだろう。