持続可能なコンピューティングの
提案でSDGsの一端を担う

――一方で、企業のITシステムはいま、オンプレミスからクラウドコンピューティングへと向かっており、自社内でサーバーを運用することが少なくなると思われます。そのことによる事業への影響はありますか。

 クラウドといってもパブリックとプライベートがあり、日本の場合はまだまだ自前のサーバーを持ちつつ仮想化技術で運用するプライベート・クラウドが多いのです。プライベート・クラウドの背後には常にサーバーなどのハードウェアがありますから、これらの保守・買取のニーズが減ることは当面ないと考えています。

――御社は廃棄サービスも展開しており、その際にはデータ消去も請け負っています。昨年の神奈川県データ流出事件で廃棄処分に伴うセキュリティーの問題がクローズアップされましたね。

 これはまずはセキュリティーの問題というよりは、社員のモラルの問題です。あの事件を受けて、当社でも毎日社員の持ち物検査をした方がいいのか、金属探知機導入がいいのかなど、検討はしました。しかし、これはそもそも会社が社員をどう捉えているかという問題です。当社は10年前から全員参加の経営革命を進めてきました。経営情報を社員に公開し、買取価格も社員が自己裁量で決められます。昇給金額を自分で決められる制度も今春から始めました。

 つまり、社員・企業・顧客は共存共栄のコミュニティー。そういう仕組みと意識があれば、コミュニティーに損害を与えようとする動機はなくなるし、社員のモラルも高まります。

 その上で、セキュリティーは強化しています。今後は、当社のエンジニアが顧客先に出向き、顧客の監視の下でデータ消去を徹底するという流れが進むと思います。

――ゲットイットの事業は総じて、SDGsでいう「つくる責任・つかう責任」にも合致したものに思えます。

 SDGsとは、私なりの解釈でいえば、誰かの犠牲の上に成り立つ社会は持続性がないということですね。コンピューター資源の無駄な廃棄もある意味では犠牲です。まだ使えるのに廃棄されてしまうのは単純におかしい。

 私たちは「サスティナブルコンピューティング」という言い方をしていますが、導入・運用・廃棄といったライフサイクル全体にわたって、ハードウェアの持続可能性にこだわってきました。そこから見えてきた課題をお客さまと一緒に解決しながら、持続可能性のあるコンピューター活用を今後も提案していきたいと考えています。

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