社会性

 自分をいたわれば、他人をいたわることも可能になる。患者や家族、同僚(いまの状況では、同僚との緊密な連携がひときわ重要だ)の身になって考えることは、これらの人間関係を強化する要因になる。

 それを実践するための最も基本的な方法は、相手の話にしっかり耳を傾けることだ。ただし、単に言葉を聞くだけでは十分でない。「思いやりを持ってそこにいること」を、相手のために実践する必要がある。

 具体的に言うと、そのとき相手が抱いているニーズに、徹底して関心を向けなくてはならない。こうした行動は、人が他人に送ることのできる「贈り物」だ。それによって生まれる共感は、医師と患者の結びつきを強化できる。この方法は、リモート勤務で部下とコミュニケーションを取る必要のあるマネジャーやリーダーにも有効だ。

 ほかには、清掃員、技師、療法士、看護師など、最前線で働くすべての人に目配りすることも忘れてはならない。これらの人たちの中には、何年間も携わっていなかった業務に就いている人たちもいる。彼らの勇気、冷静さ、献身を目にとめて、それを称えるべきだ。

 以下、自分自身に問い掛けてみよう。

・すぐに反応するのではなく、まずほかの人たちの言葉に耳を傾けて、問題を理解しようとしているか。
・ほかの人たちが抱いている感情を正しく把握できるか。
・これまで誰かの仕事ぶりを見落としてはいなかったか。