チームの説明責任を強化する

 この問題の再発を防ぐ方法はいくつかある。

 まず、あなたのチームのメンバーが、チームとしての成功は、あなたをはじめ経営陣だけでなく、全員によるものだと気づけるようにすることが重要だ。さもないと、あなたはチームがもたらす結果すべてについて、航空管制官のような役割を果たすことになる。よりよい成績を上げられるよう助けるのではなく、墜落を防ぐことに長い時間をかけることになるのだ。

 筆者がロビンに投げかけた最も厳しい質問は、「なぜセールスマネジャーは、『君がもがいているのがわかる。私たちはどうすれば支援できるだろうか』とアニルに直接言うのではなく、『アニルにちゃんと仕事をさせてください!』というメッセージを、あなたに送ってきたかと思うか」である。

 ロビンは考え込んでいた。セールスマネジャーとのやり取りは、もう一つの問題を明らかにしている可能性があった。すなわち、チーム全体の成績について、ロビンを頼りすぎている傾向である。そこで筆者は、なぜアニルに直接声をかけなかったのか、セールスマネジャーに聞いてみるよう助言した。

 あなたのチームが、ロビンが陥ったような状況を避けるために、この危機の中でも説明責任を共有する意識を高める方法が一つある。次のミーティングで、自分のチームメンバーをどのように頼りにしているかを全員に尋ね、回答を比較してみよう。するとリーダーが関与しなくても、彼らが互いに明確なコミットメントを持っていることが明らかになるだろう。

 覚えておいてほしい。リーダーが部下に貢献する最善の方法は、彼らが最高の状態でいられるようにサポートすることだ。彼らが期待に応えられなかったら、あなたにできる最大の思いやりは、元に戻るためには何が必要かを見つけるための支援をすることである。

 場合によっては、期待値を下げることが思いやりになるかもしれない。ただし、その判断は、彼らの「ために」下すのではなく、彼らと「一緒に」下さなければならない。


HBR.org原文:How to Manage an Employee Who's Struggling to Perform Remotely, May 19, 2020.


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