問題解決に成績不振者を参加させる

 筆者の経験では、成績不振(特に突然の成績不振)を解決する最善の方法は、成績不振に陥った人自身を問題解決の責任者に据えることだ。

 問題の所在が明らかになったら、「もし可能であるなら何を変えるか」、あるいは「このことから私たちは何を学べるか」と問いかけて想像力を解き放つとともに、彼らには自分たちで改善する力があると、あなたが信頼していることを示そう。そしてスタッフの当事者意識とコミットメントを失わないように、リーダーは「何を」「どうすべきか」を細かく指示したくなる誘惑に抵抗しよう。

 隔離されて働いていると、自分の失敗に対する不安が大きくなりがちだ。アニルの場合、常勝チームのリーダーだったので、なおさらである。過ちを犯しても是正して学習するならかまわないと、あなたが思っていることを明らかにすれば、部下たちは自分で問題を解決する力を得るだろう。

 その一方で、リーダーであるあなたは、必要ならば手引きを示せるように、いつでも声をかけられる存在であることが重要だ。そのためには、より頻繁に声をかけて、変化の激しい環境を補う必要があるかもしれない。

 ロビンは、アニルとのディスカッションの方向性を修正して、「あなたを助けるために、現時点で私たちに何ができるだろうか。すべての注文が納期までに正確に納品されるようにするには、チーム全体がどんなサポートをすればいいのか」と質問した。するとアニルは、恥じることなく助けを求められると感じた。創造的な暫定的解決策をとる可能性を開いたのだ。

「いまは難しい時期だが、私たちなら改善できるとわかっている」と、ロビンは言った。「『これなら全部の注文に納期内に正確に応じることができる』と、あなたが自信を持って言える計画を持ってきてほしい」

 アニルは翌日には計画をつくり上げ、仲間も集めていた。