●部屋別ではなく、モノ別に片づける

 片づけは、部屋ごとに行うのではなく、衣類などの品目ごとに行うほうがうまくいくと、近藤は言う。この考え方は企業にも当てはまる。グローバル化されたITプラットフォームを利用している場合は、とりわけそうだ。

 ある企業の世界中のオフィスで同じデータプラットフォーム(たとえばメール)を利用している場合、オフィスごとにあらゆる種類のデータを片づけようとするのではなく、世界中のオフィスでメールのデータをすべて片づけることを目指したほうがうまくいく。

 ●正しい順番で片づける

 近藤は、捨てる決断をしやすいものから手をつけることを提唱している。家庭の場合、それは衣類だという。

 企業の片づけでも、このアプローチは理にかなっている。まず、社内のファイルドライブやクラウド上の共有フォルダなど、消去を決断しやすいところから始めよう。そのあと、メール、インスタントメッセージ、ソーシャルメディアへと進み、そこからさらにクラウドアプリ、ログ、ERPデータ、マシンデータなど、より複雑なものに進めばよい。

 ●「ときめき」を感じるかを基準にする

 データを保存すべきかを判断する際に感情を基準にすることは明らかに好ましくないが、「ときめき」を感じるかどうかという近藤のアプローチは企業にも応用できる。ただし、この場合は、業績の向上をもたらすせる状況を「ときめく」ものと位置づけるべきだ。

 データ解析は、企業にとってとりわけ重要だ。しかし、ある調査によると、データの73%は解析されないまま終わる。たいてい、データがきちんと管理されていないことが原因だ。

 実際、特に有益なタイプのデータがほとんど解析されていない。そのデータとは、メールやファイル共有など、人間が人間のためにつくり出したテキストデータのことだ。

 この種のデータの消去や管理を適切に行うことにより、いっそう有効な分析が可能になり、ビジネスの人間的側面についての理解が深まる。経営トップにとって、これは間違いなく「ときめく」材料と言えるだろう。