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完璧主義者は重要ではない決断に時間をかけたり、ささいな失敗で憔悴したりするなど、そのマイナス面が強調されることは多い。だが、その性質にはプラスの面もある。それは、創造性を高めることだ。なぜ完璧主義が創造性につながるのか。本稿では4つの利点を紹介する。


 完璧主義は、出来の悪い主君だが、優秀な従僕である。

 完璧主義に全面的に支配されると、マイナス面が出てくる。大して重要でもない決断に時間を浪費し、ささいな失敗でみずからに過剰に腹を立て、憔悴してしまう。また、他人にも自分の基準に従うことを期待するので、共同作業が難しくなる。

 だが、完璧主義は悪いことばかりではない。私たちが完璧主義の手中に落ちる理由の一つは、スロットマシーンと同じで、時々、報われるからだ。こうして断続的に完璧主義は強化され、そのパターンから離れることが難しくなっていく。

 また、たまの成功体験ゆえ、完璧主義は改めたほうがいいと言われても、完璧主義者は抵抗する。ネガティブな性質だからやめるべきだという忠告が、実体験に合致しないからだ。だが、完璧主義のプラス面とマイナス面をきちんと理解しているなら、状況に応じて強く出したり抑えたりしながら、前に進む道が見えてくるだろう。

 完璧主義が役に立つ最もわかりやすいケースとして、(a)用心深い戦略が失敗を防ぐ場合、(b)ごくわずかな成績の差で成否が分かれる激しい競争の場合(例:医学部受験や競争率の高い職の面接)がある。しかし他にも、ほとんど認識されていない利点が完璧主義にはある。それは、創造性を高めることである。詳しく説明しよう。