まず、回復に向けて最優先すべきは、トップが正しい方向づけをすることだ。再生と被害の回復が最善の形で実現するとき、リーダーは開かれたコミュニケーションと説明責任の精神を重視している。

 たとえ解決策が明確になっていなくても、価値観と目的意識に基づくことを保証する。全員に同じ情報を示して、根拠に基づいた決断をする。また、率直なコミュニケーションを促し、断固とした行動をとり、知らないことを認め、いつ、どのようにコミュニケーションを取るのかを明確にする。被害者に共感し、英雄的行為を評価する。ミッションと、従業員に対する信念を反映した投資を行い、それを財政的に考慮すべき事項よりも優先させる。

 著名なシェフでレストラン経営者のミン・ツァイが言うように、目標は利益を上げられるかと心配することではなく、ミッションを明確にし、巨額の損失を避けることだ。

 こうしたアプローチによって、西アフリカのグリーンエネルギー企業は、よい結果を生んだ。危機のあいだ、同社は製品の新たな市場や顧客について意見を出し合った。この国を明るくするという崇高な目的のために、努力する価値があると考えたからだ。

 同社のリーダーが従業員を好待遇で雇っていることは、地域の複数の大手企業から注目された。そして、それらの企業は、購入する電力の一部を、歴史が古く独占的で腐敗の影がつきまとう電力会社から、このベンチャーに移すことを決めた。信頼できて、行動に責任を持つ企業だと考えたからだ。

 大企業の顧客を獲得したことで、このベンチャーは安定した収益を伴う新たな方向性を得た。その収益によって、サービスが行き届いていない、より多くの地域の人々に電力を届けることができるのだ。