2012年6月号

民主主義は試練の時を乗り越えられるか

政治の健全性を取り戻す

デイビッド A. モス :ハーバード・ビジネス・スクール 教授

デイビッド A. モス

ハーバード・ビジネス・スクール 教授

現在のアメリカ連邦議会はかつてないほど分裂しており、政府の概念がくっきりと2つに引き裂かれている。メディアや連邦議員の多くは、アメリカ政治にイデオロギー色があまりにも強まってしまったと嘆いている。ハーバード・ビジネス・スクールの卒業生に対して行ったアメリカの競争力に関する調査でも、その60%が「政治システムの有効性」は他の先進諸国よりも劣っていると指摘している。 アメリカの政治は本当に道を踏み外してしまったのか。いま政治システムを改善する方法を探し始めることが理にかなっている。必要とされているのは、党利党略、経済的利益、イデオロギーを超えた、民主主義の健全性を尊重する感覚を取り戻すことである。政治が経済に与える影響がきわめて大きい以上、そのプロセスにおいて、ビジネス界のリーダーも重要な役割を果たさなければならない。そして、アメリカの民主主義が過去に果たしてきた機能について、組織内により深い理解を促すべきである。

デイビッド A. モスハーバード・ビジネス・スクール 教授

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