(4)集中力を取り戻す

 どれほど聞く努力をしても、会議中に気が散るのは仕方のないことだ。どんなに聞き上手な人でも、気が散ることはある。

 瞑想をするときと同じように、気の散る原因となっている事柄が何かを確認したうえで、再び会議に集中するといい。手元にメモ帳を置くのもよいだろう。頭に去来する思いを書き留めることで、それを「どこか」に置くことができる。会議が終わったら、そのメモに戻ればよい。

 また、会議が始まる前に、気を逸らすような考えを書き留めておくと、目の前のことに集中し、聞く態勢に入れる。

(5)質問することを恐れない

 ときには、ちょっと気が逸れた後で会議に集中し直そうとしても、話についていけないことがある。議論は新たな方向に進んでいるのだが、その転換点を聞きそびれてしまったのである。

 そんなときは数分かけて、話に追いつく努力をしてみよう。そして理解を明確にするために、質問することを恐れてはいけない。

「申し訳ありません。ちょっと話についていけなくなりました。いま、なぜ○○が話題の中心となっているのか、教えていただけませんか」と言ってもよい。おそらく、混乱しているのはあなただけではないので、ほかの出席者も助かるだろう。

 目下、私たちは皆、企業前線の塹壕の中にいるようなものだ。バーチャル世界に隔離され、自分の声がノイズにかき消されてしまいそうで、自分の話を聞いてもらうことにばかり思考が向かいがちだ。

 ここでも、話を聞くことが助けになる。皮肉にも、聞いてもらうための最善の策は、よい聞き手となることなのだ。思慮深く積極的な聞き方によって、議論におけるあなたの地位は向上し、姿勢を正して聞いてもらえる可能性が高くなる。

 何より重要なのは、積極的で思慮深い聞き方が、同僚への価値ある贈り物になることだ。誰もが有意義なつながりを求めている時と場所に、そのつながりを提供できるのだから。


HBR.org原文:Stop Zoning Out in Zoom Meetings, May 04, 2020.


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