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重大な困難に対処するために「情緒的消耗感」を覚えるとワーク・ライフ・コンフリクトを経験しやすく、家族や友人と関わる気力を失い、彼らに不満も抱きやすくなる。この傾向は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって助長されている。燃え尽き症候群の中でも最も重要なこの問題を回避するために、どうすればよいのか。本稿では、そのための3つのアプローチを紹介する。


 情緒的消耗感(emotional exhaustion)は、燃え尽き症候群の中で最も重要な問題だ。職場や家庭での抗しがたい要求、対立、支援の欠如など、困難な状況に対処しようとして感情のリソースが使い果たされると、幸福感や自分や他人を労わる力が減少する。

 情緒的消耗感に苦しむ人は、ワーク・ライフ・コンフリクト(仕事と私生活の摩擦)をより激しく経験することが研究で示されている。そうした人は、1日の終わりに家族や友人と関わる気力が少なく、彼らに対して不満を抱きやすくなるかもしれない。

 この問題は、現在の新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の危機よって悪化しており、外部からの支援なしに個人の責任のバランスを取る中で、最前線で懸命に働く人だけでなく、自宅でリモートワークをしている人にも当てはまる。これは、罪悪感や喪失感につながる。