●心の準備をする

 チームに話しかけたりメッセージを送信したりする前に、みずからが直面している難問について理解することが必要だと、アージェンティは説明する。突き詰めれば「あなたはいま、危機のさなかにどうすれば成功できるかを、他者に教えようとしているのです」と彼は言う。「これはあなたのリーダーシップに対する究極のテストであり、あなたの人となりを部下に示す絶好の機会となります」

 勇気を奮い起こそう。前線に立つリーダーとしてのゴールは、部下が指示や方向づけを必要とするときに「頼れる人」になることである。適切なマインドセットを持つことが不可欠だと、エドモンドソンは述べる。

 自分に内在する「小隊長」を引き出し、戦闘に臨む気持ちで準備をしよう。できる限りルーチンを続けるよう、エドモンドソンは勧める。よく食べ、よく運動し、十分な睡眠を取るように努めること。そして、「まず自分の酸素マスクを装着する」ようにと、付け加えている。

 ●計画を立てる

 次に必要なのは、刻々と変わりつつある状況について、チームとのコミュニケーションをいつ、どう交わすのかに関する戦略である。自分が属する組織が危機的状況にあるなら「迅速かつ頻繁にコミュニケーションを取る」必要があると、アージェンティは述べる。「現実を見て見ぬふりをするようなアプローチは、うまく機能しない」

 いつ、どのような頻度で、自分を含む経営幹部から情報が得られるのか、チームに予定を知らせる必要がある。小グループでのミーティングと1対1のミーティングを定期的に設け、各メンバーの喫緊の課題への理解に努めることをアージェンティは勧めている。

 理想を言えば、誰もが質問を出せる「体系化された情報センター」を企業が用意できるといいと、エドモンドソンは語る。部下であるリーダーには、こうしたリソースを使って直接得られる情報で、懸念を払拭するよう促そう。