どんなときでも可能性があることを忘れない

 可能性は常に存在するというが、それは最も辛い非生産的な不確実性の中でもそうなのだろうか。それとも、不確実性への対応力は、一部の恵まれた人に限った概念なのだろうか。悲劇的な事態においても成立するのだろうか。

 筆者は最近、ヴィクトール・フランクルが自身の強制収容所での体験について書いた文章を読み返し、苦しみの中でも人生の意味を見出せたかどうかが、囚人たちの運命を分けたと強調していることに驚嘆した。それは、考えられないような状況においてさえ、人間が成長できる能力を秘めていることを力強く証言している。

 彼はこう書いている。「人から何でも奪うことができるが、唯一、人間としての最後の自由、すなわち与えられた事態にある態度をとる自由、自分自身の道を選ぶ自由だけは奪うことができない」

 その自由を遂行するチャンスは、誰にでも与えられている。それが、先の見えない状況で道を見つけるカギである。


HBR.org原文:Don't Let Uncertainty Paralyze You, April 15, 2020.


■こちらの記事もおすすめします
不確実で先が読めなくても、無力感にさいなまれる必要はない
危機に直面するいまほど、想像力が大切なときはない
不安が伝染するのを封じ込める方法