●コミュニケーションの優先順位をつける

 たしかに、仕事の時間内に個人的なコミュニケーションを取らざるをえないときはあるし、仕事の時間外でも仕事上のコミュニケーションが必要になるときもある。いずれの場合も、コミュニケーションの優先順位をつけることが大切だ。

 仕事に集中したい時間帯には、個人的なコミュニケーションは減らそう。たとえば、緊急性のない個人的なメールへの返信は、仕事時間中に2~3回の枠をつくり、まとめて行うといい。また一般に、ソーシャルメディアには長い時間を費やさないほうがいいとされる。

 仕事の時間が終わったら、今度は逆にするといい。仕事のメールから離れ、夜間の仕事の電話やメッセージへの応答は、絶対に必要なときだけにする。

 そうすることで、あなたの時間を必要なことに振り向けられるうえ、仕事でもプライベートでも、心と体の両方で目の前のことに集中できるようになるだろう。

 ●仕事終了のルーチンをつくる

 夜には仕事から完全に解放されるよう、仕事を終える最低30分前から「終了のルーチン」に入ろう。

 重要なすべてのメールに返信したかどうかを最終チェックし、タスクのリストに目を通し、必要不可欠な作業を完了したかどうかを確かめる。もし夜にも仕事をする必要があるとわかったら、いつ、何に取り組むかを具体的に決めておく。たとえば、「午後8時から1時間以内で、この企画書を見直す」など。

 こうした具体性が大切なのは、いつ何をするかを具体的に、明確に意識しておくことで、何かやらなくてはという漠然とした思いに、一晩中つきまとわれずにすむからだ。目的と時間設定を明確にしておけば、夜8時までは仕事のことを考えずにいられるし、夜9時にはきっぱりと仕事を切り上げることができる。

 集中するためには、意識的な努力が必要だ。特に多くのことが不確実な状況のただ中では、難しく感じるかもしれない。だが、今回紹介したヒントを活かせば、仕事とプライベートそれぞれの時間に、心身ともに目の前のことに集中して過ごせるだろう。


HBR.org原文:How to Transition Between Work Time and Personal Time, April 09, 2020.


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