●従業員

 レイオフした従業員に対する支援は、企業としてやるべきことや、期待されていることを超える行動の場合、その後も長く記憶されて、忠誠心を高め、生産性を向上させ、長期的な評判につながるだろう。

 全額ではなくても給与を払い続けることは、選択肢の一つだ。

 ウォルマート、マイクロソフト、アップル、リフトは、少なくともロックダウン(都市封鎖)の最初の2週間は、時間給の労働者にも給与の支払いを続けると約束した。これは企業の責任として重要であるだけでなく、経済が正常に戻ったときに再雇用するコストを大幅に削減する。

 従業員への融資も考えられる。多くの従業員は、自助努力しかなくなると、法外な手数料でクレジットカードのキャッシングや給料ファクタリング(給料を担保にした短期の小口融資)に頼るだろう。金利は20%を超えるが、企業が融資を受ける際は2~3%もありうる。この差は、破産か、あるいは経済的に生き残れるかの違いを生むだろう。

 従業員向けに低金利もしくは無利子の融資を用意するためには、企業信用と担保を使うことになる。従業員の給与控除後の手取りを計算して、たとえば、1ヵ月分を金利3%で銀行に融資してもらい、企業が保証する。従業員は復職後に、1年をかけて給料から返済する。

 実際に医療が必要となる従業員はごく一部だろうが、保険に加入していなければ破産の一因になる。無保険の従業員の医療費は、多額の請求はおそらく2~5%だろうが、企業が保険会社と追加の保険料を交渉してカバーすることもできる。残念ながら、従業員の葬儀費用を手助けしなければならない場合もあるだろう