最も重要な仕事に集中する

 いまは、忙しく見せるための仕事をしているときではない。優先順位が最も高い課題にエネルギーを注ぐべきである。

 在宅勤務をしていると、生産性が高いことを示さなければならないと感じることが多い。しかし、これは重要な仕事よりもすぐにできる仕事をこなすことに、つながるおそれがある。

 この傾向は短期的には生産性が高くなる利点があっても、長期的には生産的ではないと研究で示されている。家庭と仕事の両方ですべきことが増えている従業員は、特に重要な仕事を優先するよう気を配ろう。

 ただし、どんなに重要な仕事でも、四六時中働くことは正しい対応策ではない。ある推計によると、平均的な知識労働者が生産的でいられるのは1日平均3時間にすぎない。その時間はなるべく中断されないように、またマルチタスクをしないようにしよう。

 新型コロナウイルス以前も、重要な仕事に集中できる時間を3時間確保することは難しかった。仕事と家庭の境界線がなくなり、人々の時間はかつてなかったほど寸断されている。

 常に「オン」であると感じる人は、普段通りに通勤して仕事をするよりも、在宅勤務するほうが燃え尽き症候群に陥るリスクが高い。たとえば子どもが昼寝をしたときや週末、あるいは夜に映画を一時停止したとき、数分手が空いたからといって急いで仕事やメールの返事をしようとすることは、非生産的であるばかりか、心身の健康にも害をもたらす。

 我々皆が、仕事をしない時間をつくり、精神的な余裕を生み出す新たな方法を見つけること、周囲の人々が同じようにできるよう手助けすることが必要である。

 ここに挙げたのは、仕事と私生活の境界線を維持し、長期的には燃え尽き症候群を防ぐのに役立つ助言のほんの一例だ。先行きを予測できない、いまだからこそ、自分が置かれた状況をうまく活かす方法を試す柔軟性が求められる。


HBR.org原文:3 Tips to Avoid WFH Burnout, April 03, 2020.


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