できるだけ時間的な境界線を維持する

 時間的な境界線を維持することは、心身の健康を保ち仕事に集中するために不可欠である。

 多くの働き手が、子どもの世話や高齢者の介護を通常の勤務時間内に組み込まざるをえないいまでは、なおさらである。子どもや他の家族を世話する必要のない人でも、モバイル機器のせいで仕事は四六時中つきまとってくるため、境界線を維持しづらくなっている。

 午前9時から午後5時までの勤務時間を守るのは、おそらく非現実的だろう。代わりに、自分にとって最もうまく機能する時間割を見つけることが不可欠だ。

 他の人々が自分とは異なるスケジュールで働くかもしれないことも意識し、それを尊重する必要もある。ある人にとって、その時間は子どものお昼寝時かもしれないし、別の人にとっては、パートナーが夕飯をつくっている時間かもしれない。子どもがいてもいなくても、ある特定の時間帯には「ただいま対応不可能」という自動返信を設定して、自分の仕事に集中する時間を意図的につくるのもいい。

 そこまで極端ではない対応方法として、自分の返事がいつもより遅くなる可能性があると、周囲に知らせておくとよい。自分に対しても周囲に対しても、即座の返信への期待度を下げておくのである。

 明確な時間の境界線を引けるかどうかは、自分の時間を他人の時間とうまく調整できるかにもかかってくる。そこでリーダーたちは、従業員が仕事のペースをつくり、調整し、管理できるように手助けする必要がある。

 それは、定期的にバーチャルミーティングをして様子を見たり、バーチャルでコーヒーブレイクや作業空間を設けられるツールを提供したりすることかもしれない。このような中断を通して、正常な感覚を失わないことが重要である。