(5)他の同僚に自己紹介し、親睦を深める

 一緒に働くのが好きな人や尊敬する人かどうかは、職場での幸福度に大きく影響する。そこで、その影響を終業後にも拡大する。ふだん付き合いがない社員との交流の場にも、もっと出かけよう。仕事の外で築いた絆が、仕事中の絆も強化することに、きっと気づくはずだ。

 なお、職場の外であまり仕事の話をするのはどうかと気にする必要はない。結局、仕事は互いの最大の共通点であり、同情がつながりを深めることもある。

(6)ワークスペースを改装する

 職場での幸福は、ワークスペースにある喜びから始まる。

 あなたの目の前や周囲には、幸せを感じたり、好きな人や場所を思い出させたりするものがあるだろうか。それがないという人は、とりあえずいくつか簡単なアイテムを置いてみよう。家族の額入り写真や、お気に入りのマグカップ、意味深い盾やトロフィーなどだ。

 少し気が散ることになっても、誇りに思うものや幸せなものに囲まれると、職場でも充実した気分を味わえる。少なくとも、会話のよいきっかけになる。

 さらに、仕事をする場所を時々変えるのも効果的だ。在宅で、カフェで、公共図書館で(静かでじゃまが入らないので個人的に気に入っている)もよい。職場での人間ドラマや政治から距離を置くことで集中力を保ち、効率的に仕事を片づけられる。

 いつまでも残っていた、やることリストの項目を消し去ることほど、満足感を味わえることはなかなかない。景色が変わるだけでも、仕事の世界に埋没している感覚がやわらぐ。

(7)もっと休みを取って充電する

 仕事中毒とは言わないまでも、長時間、根を詰めて働いていると、どれほど仕事が好きでも、仕事に対する全般的な満足感が台無しになる可能性がある。

 したがって、ワーク・ライフ・バランスに細心の注意を払おう。長期休暇を取り、あるいはちょっとした休暇でもよいが、真剣に休むこと。すなわち、仕事や仕事道具から可能な限り離れることだ。「ワーキングバケーション」は、休暇ではない。

 同じ理由で、できるときは早めに仕事を切り上げて、会社の周辺、せめて職場のフロアだけでも散歩するようにする。人間の体は、1日中椅子に座り、大きなコンピュータ画面を見て、時おり休憩と称して小さな携帯電話の画面を見るようにはできていない。

 頭と目を仕事から切り離すと、仕事の負荷を大きくやわらげることができる。散歩の途中で馴染みの同僚と雑談できたら、なおよい。

 最後に、家に持ち帰る仕事の量を最小限に抑える。仕事のメールを読むことも同じだ。「仕事とプライベートの境界が曖昧なのは、仕事のストレスの重大な要因である」と、リーダーシップコンサルタントのナタリア・パートは書いている。生活に優先するのではなく、生活を豊かにするのが理想の仕事だ。

(8)新しい趣味や活動に取り組む

 家庭での充実度は、職場での充実度と関連している可能性があるため、私生活で幸せを感じられることをする。充実した私生活を送っていると、あの素晴らしい初日に感じられたように、仕事とは常に刺激的で充実したものでなければならないというプレッシャーからも、多少解放される。

 どれほど理想的な仕事であっても、時には虚しさや単調さを感じることはある。しかし、物事が好転するのをただ願って待つのではなく、仕事の充実感を高めるために積極的な対策を講じれば、仕事の充実感を自分でコントロールし、高め、将来の成功への足がかりにできることにも気づくに違いない。


HBR.org原文:How to Make the Most of the Job You Already Have, March 25, 2020.


■こちらの記事もおすすめします
従業員は2つの「承認」を求めている
職場のストレスを減らし、従業員エンゲージメントを高める方法
従業員のやる気を引き出し、職務以上の仕事をさせる方法