Photographer is my life/Getty Images

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために、多くの国で外出制限が始まっている。2人ともキャリアを追求する「デュアルキャリア・カップル」にとって、その影響は計り知れない。相手のちょっとした言動が仕事の妨げになってイライラしたり、どちらがいつホームオフィスを使用するかで揉めたりと、新たな問題に直面する。子どもを持つ家庭であれば、その苦労はなおさらだ。本稿では、デュアルキャリア・カップルがこの危機を乗り越える方法を紹介する。


 中国でコロナウイルス対策のロックダウンが始まってから2ヵ月少々が経ち、制限が少し緩和された頃、驚くべき数字が発表された。陝西省の省都、西安で、離婚率が激増したというのである。

 イタリアからの情報はまだ入らないが、ジョークならあふれている。「危機を脱した頃には、3人目の子どもができているか、別れているかだね」と、イタリア人の親戚は笑う。その頃、夫と私の住むフランスも、イタリアに続いて無期限のロックダウンに入り、わずか4日目で私にもその理由がわかってきた。

 これまで、2人が同時にキャリアを追求するデュアルキャリア・カップルの研究を重ねてきた私は、山積みの問題があったとしても、カップルはキャリアと2人の関係の両面で成長できることを確認している。

 だが現在、世界中のデュアルキャリア・カップルが私たちと同様、1ヵ月前には想像もつかなかった事態にさらされ、ロードマップもないまま、何とか前に進もうとしている。

 カップルのどちらもが、フルタイムで在宅勤務を余儀なくされている。自分の仕事に加えて、子どもの世話もフルタイムで行う必要のあるカップルも少なくない。しかも、当局の厳しいソーシャル・ディスタンシングの方針に従うため、外部サポートは、ほぼまったく得られない。

 仕事そのものも、ふだんよりもずっとストレスが多い。顔を合わせての仕事がオンラインに移行したことで、企業は顧客への対応に苦戦し、従業員はいつまで雇用が保障されるかも定かではなくなっている。

 こうして、多くのフラストレーションと不安を持ち帰ることになる。しかも、持ち帰る先の家が職場のいま、自宅でこうした難題にも対処しなくてはならないのだ。